3位・東福岡
大会1日目の2試合を戦い終えた深田衣咲セブンズチームキャプテンは、こう切り出した。
「死のグループ。勝ちに行こう、『明日のことを考えずに今日を出し切ろう』という話をしていました」
初戦・桐蔭学園戦。
東福岡らしいセブンズラグビーで、後半4分まで19-12と7点リードしていた。
だが「良い試合はできたけど、自分たちのラグビーはできなかった」
序盤にキックオフカウンターで被2トライ。
試合終了間際に、ミスとペナルティから被2トライ。
「最後の最後で、出し切れない。守り切れないのが、今のヒガシの課題です」
続く京都工学院戦では「体力不足とメンタルの弱さが問われた」と振り返る。
「トライを取られて、『あぁ』となってしまって。最初に取られた1本目のトライで、立ち上がれない。2本目も取られ、雰囲気が『ムリだ』となってしまう。最後は気持ちで完全に負けていました」
今のヒガシの現状です、と繰り返した。
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深田選手も最上学年になった。今季はバイスキャプテンを務める。
チームで唯一の、U17日本代表選手。昨季の花園決勝でも唯一、スターティングメンバーに名を連ねた下級生だった責任がある。
「自分がやらないと、という気持ちが先行してしまっています。自分で行ってしまうのが、今の自分の課題。周りを見るように、とコーチ陣からアドバイスをもらうのですが、『自分がやらないと』という責任感も大きくて。どうしても自分で(ボールを持って)行ってしまう」と、苦しい胸の内を明かす。
ともにグラウンドに立つ、仲間を信頼すること。
グラウンドに立てない仲間を、信じること。
「ミーティングでしっかりと話し合います」と、同校史上初となるボウルトーナメントへと向かった。