『超戦』を掲げた流経大柏、準決勝・東福岡との激闘を制しボウルトーナメント優勝「自分たちで自分たち自身に超戦したかった」|第11回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会

長野県上田市菅平高原・アンダーアーマー菅平サニアパークにて行われた、第11回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会。

千葉県代表・流通経済大学付属柏高校は、予選第3位グループで構成されるボウルトーナメントで優勝を果たした。

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予選はDプール。

御所実業、早稲田佐賀と同じ山組みに入った。

「菅平に入る前、自分たちはたくさんのものを準備してきたました。良い準備もできました。でもそれがいざ実際の試合になってみると、出せなくて。自分たちの気持ちが前に行きすぎてしまっていました」

そう話したのは、セブンズチームキャプテンを務める佐藤涼太選手だ。

想定以上の前のめりは、プレーに表れた。

アタックラインが浅くなりすぎてしまったこと。

ディフェンスでは、飛び込んだタックルをしてしまったこと。

「正直、自分が一番気持ちが前に出てしまっていた」と佐藤選手は言う。

結果、予選プール2敗。

予選3位のチームによって行われる、ボウルトーナメントへまわることになった。

ボウルトーナメントでの大一番は、大会3日目に行われた準決勝の東福岡戦。

一度は逆転されたが、ラスト2分で2トライを奪い返し、再逆転。ボウルトーナメント決勝進出を手繰り寄せた。

「初日にはなかった、覇気やチーム力が表れた試合になったと思います」

全員が声を出し合い、励まし合った14分間。

逆転トライを決めたのもまた、佐藤セブンズチームキャプテンだった。

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流経大柏の今季の船出は、厳しかった。

関東新人大会、1回戦。

東海大相模に敗れ、全国選抜大会への出場切符を逃した。

だからこれが、今季初めての全国大会。

「本当に良い準備をしてきたつもりでした。でも焦りやプレッシャーに慣れていなかった」

全国大会には、全国大会でしか味わえない緊張感があった。

だからこそ、ボウルトーナメントで優勝したこの経験は、冬へと繋がる。

「自分たちは、今大会『超戦(チョウセン)』をテーマに掲げていました。結果や相手に対して超戦(挑戦)することはもちろんですが、自分たち自身が自分たち自身に超戦したかった。それを15人制に還元することがゴールです。初日に2敗した事実をしっかり受け入れて、2日目からはボウルトーナメントで優勝することに目標を切り替えて良い修正ができた2日間だったな、と思います」

今季初の全国大会で得た悔しさと喜びを、今季最後の全国大会へ。

必ずや。

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