今年も、長野県上田市菅平高原・アンダーアーマー菅平サニアパークにてKOBELCO CUP 2024 第20回全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会、ならびにKOBELCO CUP 2024 第14回全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会が行われる。
8月1日の開幕を前に、U17関東ブロック代表は7月31日、前日練習を行った。
7月30日に集合したU17関東ブロック代表。
6月末のセレクション合宿を経て、今季の代表23名が決まった。
学校別では、東海大相模の5名が最多。次いで桐蔭学園・國學院久我山から4名ずつ、流経大柏・國學院栃木から3名ずつと続く。
キャプテンを任されたのは、桐蔭学園2年のHO堂薗尚悟選手。
自身初となる主将職を前に「関東代表としてキャプテンを務める責任を改めて理解した」と表情を引き締める。
「昨年のキャプテンは(桐蔭学園の先輩でもある)申驥世、その前は佐藤健次さん。名だたる選手たちに自分は達しているのかな、自分もそこまでプレーで見せることができるのかな、という不安もありました」と素直な気持ちを明かした。
だがキャプテンに指名されてから一晩が経ち、覚悟は決まる。
「チーム1人ひとりがやりたいラグビーをする、と決めました。全員覚悟はできたし、自分も覚悟ができた」
今季からU17関東ブロックの監督を務める廣瀬慎也氏は、堂薗選手を主将に任命した理由について「キャラクター、人間性」と話す。
「周りから信頼され、プレーでも言動でも前に引っ張ってくれる選手。今年は昨年に比べ物静かな選手が多いので、とにかく全身で前に引っ張ってくれるキャラクターにと決めました」
飛び級ながら高校日本代表候補入りを果たすなど、実力は折り紙付き。
この日の練習では誰よりも声を出し、コミュニケーションを取り、チームの先頭に立つ意志をグラウンド上で示した。
今季のU17関東ブロックのスローガンは『スパーキングラグビー』。
閃光のように弾ける、速いラグビーを追求する。
「選手それぞれの武器は、彼ら全員が知っています。どの局面で、どのキャラクターを輝かせるか。強い選手、速い選手にシンプルにボールを与え、アタッキングマインドで戦います」と廣瀬監督が話せば、堂薗キャプテンも「先手を取って勝つ。激しく動き続ける40分にします」と誓った。
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U17日本代表のセレクションも兼ねる今大会。
堂薗キャプテンは「ここにいる全員が、U17日本代表になりたいと思う」と断言した。
「僕もU17日本代表になりたい。自分が世界でどう通用するのか確かめたいし、高校日本代表にもなって世界と戦える選手、世界で活躍できる選手になりたい」とよどみなく話す。
そのためにも、まずは日本一に。
U17関東ブロック代表が、5年ぶりの日本一を目指す。
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U17関東ブロックのスタッフ陣は、廣瀬慎也監督(日立第一)を筆頭に、岡田翔FWコーチ(所沢北)、山田久郎BKコーチ(深谷)と続く。
総務は東海大甲府の新谷勇太氏。トレーナー・ドクター陣は、TEAM KANOHのみなさま。
「目標は2019年の青木恵斗・佐藤健次以来となる日本一になること。関東のメンバーから多くのU17日本代表を生み出すこと。スタッフ全員で頑張っていきます!(廣瀬監督)」