U17九州ブロック「九州一つ」で目指すは2年ぶりの王座へ|KOBELCO CUP 2024

長野県上田市菅平高原・アンダーアーマー菅平サニアパークで開幕した、KOBELCO CUP 2024 第20回全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会。

大会初日となった8月1日、U17九州ブロックはU17中国ブロック・U17四国ブロックと予選リーグを戦い、2勝。

見事1位通過を決めた。

なお決勝リーグは3日に行われ、近畿ブロック・関東ブロックと対戦する。

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U17九州ブロックの今年のスローガンは『Lightning Speed』、電光石火だ。

スピードで常に相手を上回る、という意味が込められている。

揃いのポロシャツにも、腰の位置に大きくスローガンを記した。

その上には、8色で彩られた稲妻が。

「九州は一つ、ということで、九州各県が国体で着用するジャージーの色を使っています」と説明したのは、松井裕平監督(福岡工業高校)。

生命線であるスピードを、九州一丸で支える意志を示した。

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初陣となったU17中国ブロック戦。

昨年は14-14と引き分けた相手だけに、ターゲットゲームと位置付けた。

その結果、2番・大石琢登選手のトライを皮切りに、前半3連続トライ。守っては1トライに抑え、26-5と快勝した。

「今日は本当に良い準備ができたと思います」と松井監督は振り返る。

U16時代も含め、このメンバーが集合したのはこれまでにたったの3度。

この日が4度目となる顔合わせで初の対外試合となったが、しかし地の強さをそれぞれが発揮した。

「今日は選手たち自身で改善点を見つけ、気付きました。決勝リーグでは良い試合ができるよう、修正して戦います」と最終日に向かった。

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キャプテンは快足FW

今季の主将を務めるは、東福岡高校の須藤蔣一選手。

東福岡では現在フッカーだが、U17九州ブロックではNo.8に位置する。

須藤選手をキャプテンに任命した意図について、松井監督は「まとめる力があって、責任感が強い。周りの意見を聞き、意志を伝える発信力も併せ持つ」と信頼を寄せる。

昨夏まではNo.8が主戦場だった。しかし昨年の菅平合宿以降、東福岡・藤田雄一郎監督の勧めもあってフッカーに転向。

更に遡れば、中学時代はセンター。太陽生命カップにはウイングとして出場した経験を持つ、異色の経歴だ。

「6人目のFWみたいな感じでした」と本人は笑うが、50m走はなんと6.5秒。

今では快足フォワードとして、チームを牽引する。


東京都・江東ラグビースクール出身。「小学6年生の頃からずっと東福岡に憧れていました。ヒガシのラグビーが好きです」

初日の2試合を終え、手応えを掴んだ須藤キャプテン。

「ダブルタックルに入って、ターンオーバーを仕掛けられるようになりました。関東も近畿も強いですが、決勝リーグではライトニングスピードを意識して、みんなでコミュニケーションをとって戦うことを意識したい」と誓った。

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