長野県上田市菅平高原・アンダーアーマー菅平サニアパークで開幕した、KOBELCO CUP 2024 第20回全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会。
8月3日に行われる決勝リーグを前に、2日午前、U17関東ブロックは前日練習を実施。選手たち主導の下、キックオフからの流れを確認するなど最終確認に時間を割いた。
明日はいよいよ、日本一が決まる。
10時40分からU17近畿ブロック、12時10分からはU17九州ブロックと2試合を戦い、その勝ち点で優勝ブロックが決定する。
全体練習後の一コマ。桐蔭学園の4選手は、桐蔭学園で行っているメニューを自主的にこなした
ボールあるところにナカムラあり
「キャリアーとしての能力が高い選手が多いからこそ、サポートにも入りやすい」と中村選手は言った。
いよいよ迎える、決勝リーグ。
対戦するU17近畿ブロックにも、U17九州ブロックにも、身長173㎝ 体重84㎏の中村選手に比べたら体格の大きな選手が揃うが「まずはタックルで貢献します。低く入って一発で倒していきたい」と恐れない。
目指すは『ボールあるところにマコウあり』と言われた、元オールブラックスのリッチー・マコウ。
本当にみんなで勝ちたい
決勝リーグを前日に控え「緊張しています」と話したのはSO大門歩瑠選手（流経大柏）。
不安も、楽しみもある。
だが「どこかで緊張しています」と小さく笑った。
その緊張感は、勝利を渇望するがゆえ。
「本当にみんなで勝ちたい。その想いが強いし、明日の初戦の相手が近畿ブロック。そこで負けたらもったいないな、って。全員で最後楽しみながら、プレーしたい」のだと明かした。
廣瀬監督は、大門選手を「余裕がある選手」と表現し、大門選手自身もその言葉を喜んで受け入れる。
「目標とする選手像が、遊びを入れられる選手。楽しんでプレーするラグビーが好きなので『余裕をもっている』と言われることは嬉しいです」
憧れは、スコットランド代表のフィン・ラッセルだという。
一方「真反対」というプレースタイルを持つもう1人のスタンドオフは、福田恒秀道選手（國學院栃木）。
「恒は自分で行くタイプで、僕は周りを活かすタイプ。自分も思ったことを言うし、恒も言ってくれる。そのやりとりの中で、いろんなオプションが出てきて面白いです。一緒にプレーできて楽しい」と笑顔を見せた。
予選リーグ・東海ブロック戦では、ペナルティのアドバンテージが出るとドロップゴールを2本狙った大門選手。
残念ながら2本とも外れはしたが「敵陣でずっとプレーしていた時間帯。得点して帰りたかったので、良いゲームメイクができた」と振り返った。
決勝リーグでは、そのタクトが命運を握る。
「まずはゲームコントロール。常に敵陣でプレーするためにも、キックを織り交ぜながらチームを前に出したいです」と意気込みを語った。
