お盆の時期には全国から高校ラグビー部が集う長野県は菅平高原。
8月9日(金)には、國學院栃木高校が前半を大阪桐蔭高校と、後半を関西学院高校と戦う変則マッチを行った。
國學院栃木×大阪桐蔭
30分1本で行われた、國學院栃木と大阪桐蔭の前半戦。
國學院栃木が蹴り上げたキックオフボールは、ダイレクトタッチに出てしまう。
大阪桐蔭のセンタースクラムからリスタートすれば、SO上田倭楓選手がさっそく50:22を決める。
ラインアウトからファーストアタックを行った大阪桐蔭。
モールで数m前進したところで崩れれば、FWを当てる。機を見てバックスに展開したが、しかし大外に繋がり切る前にスローフォワード。
得点ならず。
一方の國學院栃木はディフェンスで耐え、相手のミスを誘う出足の速さを見せた。
センターライン付近でのマイボールスクラムでペナルティを得ると、そのままクイックタップから攻撃を開始。
フェーズを重ね左右に球を振ったが、こちらもミスで終わってしまった。
ファーストトライが生まれたのは、前半も中盤に差し掛かった頃。
もう少しで50:22となりそうなロングキックを國學院栃木が蹴り込むと、蹴り返した大阪桐蔭。
キャッチした國學院栃木は蹴り返さずにランを選択すれば、グラウンド中央で捕まってペナルティ。
大阪桐蔭が再び敵陣深くでのラインアウトの機会を得たが、対する國學院栃木もモールディフェンスにドミネートタックルにと冴え渡る。
ディフェンスで押し返した國學院栃木だったが、しかし強フィジカルの大阪桐蔭が接点で当て勝った一瞬でラインブレイク。
そのままCTB手崎颯志選手が、インゴールまで持ち込んだ。
SO上田選手のコンバージョンゴールも成功し、0-7。大阪桐蔭が先制した。
ウォーターブレイクを挟んだ続いての攻撃権も、大阪桐蔭。
ペナルティから5mラインアウトを獲得し、オープンサイドに順に開けばトライ。
右ウイング・水島功太郎選手が右隅に飛び込んだ。
0-12、大阪桐蔭がリードを広げる。
対する國學院栃木は、試合最終盤、残り時間5分を切ったところでペナルティから敵陣深くでのラインアウトの機会を獲得する。
きれいにモールを組めば、一発で押し込んだ。
FB永沢拓夢選手のコンバージョンゴールも成功し、7-12。
1トライ1ゴールで逆転可能な点差まで詰めた國學院栃木だったが、しかし最後は大阪桐蔭のタックルが決まり、ノーサイド。
30分1本勝負は、大阪桐蔭に軍配があがった。
國學院栃木×関西学院
國學院栃木と関西学院の後半戦は、関西学院ボールのキックオフでスタートする。
最初に勢いを掴んだのは関西学院。
敵陣深くでのラインアウトからフェーズアタックを重ねれば、ペナルティを獲得。クイックタップでリスタートすると、再び数フェーズを重ねた後に押し込んだ。
関西学院が5点を先制する。
流れに乗った関西学院は、ウォーターブレイク明けに再びトライ。
テンポの良い波状攻撃で一気に取り切れば、試合を決めた。
対する國學院栃木はブレイクダウンでターンオーバーするなど見せ場も作ったが、アタックで良い形が作れずノートライ。
関西学院が0-12で勝利した。