「絶対俺ら、プライドをもって勝ちに行こう」大阪桐蔭が東福岡に43-0で勝利|菅平合宿2024

お盆の時期には全国から高校ラグビー部が集う長野県・菅平高原。

8月13日(火)には、東福岡高校(福岡県)が大阪桐蔭高校(大阪府)と対戦し0-43。

今季15人制では練習試合含め負けなしの大阪桐蔭が、連勝記録を伸ばした。

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東福岡が桐蔭学園に36点差をつけ勝利』という一報は、瞬く間に菅平中を駆け巡った。

今季のチャンピオンチームであり、その翌日東福岡と対戦することになっていた大阪桐蔭の耳にも、もちろん届く。

その報を受け「チーム内で言葉を交わした言葉がある」と、大阪桐蔭のスクラムハーフ・川端隆馬選手は言った。

『(東福岡は)桐蔭学園に勝ったチーム。油断したらあかん。絶対俺ら、プライドをもって勝ちに行こう』

全国選抜大会、サニックスワールドユースと今季15人制での全国大会タイトルを総なめしているチャンピオンチームとしての、プライドを出そう。

前半は膠着状態だった。

前半15分まで互いにノースコア。序盤は、東福岡の攻撃時間が続いた。

だが大阪桐蔭がディフェンスで存在感を見せると、初めての敵陣でのアタックは前半10分過ぎ。

ラインアウトからモールを組み、フェーズアタックへ移行すると順目に展開。

東福岡はたまらずに2度のペナルティを取られれば、3度目のラインアウトモールで取り切った。

前半15分、大阪桐蔭が7点を先制する。

徐々に勢いを掴んだ大阪桐蔭は、前半21分にペナルティゴールで3点を追加。

前半27分にはFWのビッグゲインから、最後は12番・名取凛之輔キャプテンが仕留めた。

0-17、大阪桐蔭のリードで折り返した。

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一方の東福岡は、攻撃の最終形を描けぬままハーフタイムを迎えた。

後半まずは最初のトライが欲しい所だったが、しかしミスとペナルティで理想どおりにボールは繋がらない。

東福岡のノックオンからマイボールスクラムを獲得したのは大阪桐蔭。

そのスクラムでペナルティを得ると、敵陣深くでのラインアウトからモールで押し切り、再びのトライ。

リードを広げた。

後半14分にはラインアウトから展開して4トライ目。

後半26分には、ゴール前でSO上田倭楓選手が斜めに切り込み、ラストパスを放れば5トライ目。

ダメ押しは後半33分。ドミネートタックルからマイボールラインアウトをゲットすると、FWが押し込み6トライ目。

6トライ5コンバージョンゴール、1ペナルティゴールを奪った大阪桐蔭が、最終スコア0-43で東福岡に完勝した。

大阪桐蔭のスタンドオフ・上田倭楓選手は「しっかりとエリアを取って敵陣でプレーすること」をマネジメント。

後半になるにつれ「自分たちの我慢が(成果として)出たかな」と喜んだ。

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今菅平では、ブレイクダウンとディフェンスに注力している大阪桐蔭。

「東福岡を相手にゼロ点で抑えられたこと、前半の入りでしっかりと粘れたことは良かった」とハーフ団の2人は振り返る。

「今日が一番良い試合でした」と話したのは、SH川端選手。

今季15人制では無敗ではあるものの、試行錯誤の毎日を過ごしているという。

「全部が全部、良い試合じゃない。悪かった内容を修正して、修正できたと思ったらまた違う所でミスして。またミーティングで修正内容を話して、プレーで修正して、また別の課題が出て(川端選手)」

その繰り返しの毎日だ。

そしてそんな日々に「僕は悔しいです」と川端選手は唇を噛む。

「ミスすることが悔しい。今日はペナルティが多かったので悔しいし、自分にもチームにも怒ります」

完璧なゲームはまだ、できていない。

全ては、1月7日に100点満点のゲームをするために。

チャンピオンチームの、試行錯誤の日々は続いていく。

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