お盆の時期には全国から高校ラグビー部が集う長野県は菅平高原。
8月14日(水)には中部大春日丘高校(愛知県)が東海大相模高校(神奈川県)と対戦し、東海大相模が勝利した。
東海大相模ボールで前半のキックオフを迎えると、最初に勢いを掴んだのは東海大相模。
左サイドを駆け抜けたウイング・恩田暖選手のトライで前半9分に1トライ目、前半20分にはラインアウトモールからのサイドアタックで2トライ目。
連続トライで、東海大相模が14点を先制した。
対する中部大春日丘は前半24分、相手のペナルティタッチキックが外に出なかった所をキックカウンターで仕留める。
1トライを返し14-5と9点差に詰めたが、しかし前半最後は東海大相模・五島悠翔選手がポール真横に飛び込み追加点。
東海大相模のリードで前半を折り返した。
後半は中部大春日丘のラインアウトモールで幕を開ける。
1トライを追加し、10点目。
しかし、スコアで迫られても動揺しなかったのは東海大相模。
復帰したスタンドオフ・長濱堅選手を中心に声を掛け合えば、チームとしての方向性を見失わない。
最後は東海大相模が突き放し、勝利を収めた。
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この日が菅平合宿8日目だった東海大相模。
「積極的なアタッキングマインド」をテーマに掲げ、試合に挑んだ。
大阪桐蔭戦・報徳学園戦には敗れたが、東海大大阪仰星には勝利を収め、これが6勝目。
多くの勝利とともに自信を積み重ねた菅平で、濃い時間を過ごした。
一方、敗れた中部大春日丘・宮地真監督は「練習でやってきたシェイプの形が1度も出せなかった」と首をかしげた。
「コンテストは悪くはなかった。でもシェイプが出せなかった原因を今から探らないと。『こういう形で攻めましょう』としていたことが全くできませんでした。攻撃の起点となる所でのボールの保持ができていなかったこと、これもまた一つ勉強です」
得点エリアに入り込みさえすれば、トライを取ることはできる。
だからこそ中部大春日丘としての攻撃の形を、いま一度明確にして夏を終えたい。
「楽しいですね」と宮地監督は笑顔を見せ、次の戦いへと向かった。
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