「お兄ちゃんは強かった」筑波大・大畑亮太と立教大・大畑咲太のラスト兄弟対決は、兄が制す|関東大学ラグビー 対抗戦Aグループ

2024年度の関東大学ラグビー対抗戦が開幕した。

各チームのラグビーが確立する秋、チャレンジの秋を追う。

試合概要

関東大学対抗戦Aグループ 第3節

【対戦カード】
立教大学×筑波大学

【日時】
2024年9月22日(土)15:00キックオフ

【場所】
熊谷スポーツ文化公園ラグビー場

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試合結果

立教:紺ジャージー、筑波:水色ジャージー

立教大学 23 – 29 筑波大学

「1974年に東京教育大学から筑波大学になり、対抗戦Aで試合をしてから1勝もしたことがなかった。2021年に確か、もう少し点差が離れた試合があったのですが、おそらくこれだけ点差が詰まった試合は初めて」
立教大学・福田明久総監督は試合後、手応えを口にした。
前節の開幕戦同様、ディフェンスで粘った立教大学。
ゴール前で耐え忍べば、前半17分、4番・日野幹太が先制トライを決める。
今秋初トライに、選手たちは喜びを表す。
前半30分には10番・中優人選手がペナルティゴールを沈め、立教が10-0とリードを広げた。
対する筑波大学も黙ってはいない。
前半34分、10番・楢本幹志朗選手の裏へのキックパスに反応した13番・濱島遼選手が1トライ目を返すと、前半42分には11番・中野真太郎キャプテンが左外で粘った後、2番・前川陽来選手へとオフロードパスを繋ぎ仕留める。
試合序盤は攻撃でのミスが続き好機を逃す場面も多かったが、前半を13-14と筑波の1点リードで折り返した。
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後半は、筑波がファーストアタックで取り切る。
ラインアウトモールからサイドを突いたHO前川選手がトライ。
後半9分には10番・楢本選手がPGを決めると、一気に13-22まで広げた。
一方の立教は、敵陣でのペナルティでは積極的にPGを狙う。
「僕たちはチャレンジャーという立場。まずはスコアしたかった」とは立教大主将・伊藤光希選手。
後半20分、この日3本目となる3点を追加すれば、16-22と6点差に詰めた。
負けられない筑波は後半25分、またしてもSO楢本選手の大外へのキックパスから23番・大畑亮太選手がグラウンディングし16-29。
立教は万事休すか、と思われたが、後半34分には流れるようなゴール前での球繋ぎから21番・川畑俊介選手がインゴールに持ちこみトライ。
23-29と再び6点差に戻し、ラストワンプレーでの逆転を狙った。
しかし試合巧者の筑波がラストミニッツを締め、ノーサイド。
筑波が逃げ切り、開幕2連勝を飾った。
この日、対抗戦初先発を務めたのは、筑波大学のルーキー・井上達木選手(9番)。
試合序盤、重なったミスに「自分はFWを、(SO楢本)幹志朗さんがBKをコントロールする中でコミュニケーションのミスが生まれてしまい、判断が合わずにゲームを進めてしまった」と振り返る。
「ピンチの中での切り出し方を練習してきたつもりでしたが、出せずに終わって悔しいです」
高校時代にはキックを多用するプレーが魅力だったが、この日はキックを封印。「筑波大学のスクラムハーフとして、キックを捨ててでもパスにこだわるという気持ちでいます」と、大学ラグビーへ適応する姿勢を口にした。

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