大分県
大分東明高校を中心とする、大分舞鶴高校との合同チームで挑んだ大分県。
だがフィジーからの留学生たちは参加資格年齢の制限もあり、出場できず。
「フィジーの子たちに頼っていたわけではないのですが、チームを作り直す必要がありました」
白田誠明監督は、国スポの難しさを語った。
落ち込む選手たちを見やりながら、白田監督は「負けるほうが大切」とつぶやいた。
それには理由がある。
大分東明高校は、全国選抜大会で石見智翠館に敗れ、サニックスワールドユースでは大阪桐蔭と御所実業に敗れた。
しかしその後は、連勝街道。
6月の全九州大会で初の九州王座を獲得したことを皮切りに、15人制では練習試合含め負けなし。
夏の久住合宿では東海大大阪仰星、京都成章、東福岡に勝利。
御所実業にもリベンジを果たし、自信をつけていた最中だった。
だからこその、ネセサリーロス。
「花園前に必要。負ける必要があります」
およそ半年ぶりとなる敗戦に「鼻をへし折られる負けが必要」と繰り返した。
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一方で、ポジティブな収穫も大きい。
フィジカル面では、春の対戦時から差が縮まっていたこと。
「接点は春より戦えた。祝原くんを自由にさせなかったですね」
だからこそ、試合の組み立てや試合巧者としての戦い方を身に着ければ戦えるという算段がついた。
「落着きを与えることができれば、花園はまた面白くなるかな、と思います」
ネセサリーロスを経験した大分県。契機となるか。