第78回 国民スポーツ大会「SAGA2024」ラグビーフットボール競技の少年男子決勝が10月10日(木)、SAGAサンライズパーク(ボールフィールド)で行われ、東京都代表は奈良県代表に5-38で敗れ準優勝に終わった。
戦 ー完ー
「十分、前半は勝負できました。戦える点差で後半に持ち込んでくれた選手たちは、よく頑張ってくれました」
試合を終え、東京都・戸田竜司監督が選手たちへ最初に伝えた言葉は「ありがとう」だった。
「結果は銀メダルで、準優勝。だが、ここまでの道のりを含めた『価値』は金メダルではなかろうか」
「佐賀へとやってきた、最終登録メンバー23人。いや、ワイダースコッドとして選考会・合宿に参加した全50人が挑んだ『戦』の結果に、何も後悔はない」
涙を堪えたかのような、少し震える声で戸田監督は言葉を発した。
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今年の関東ブロック予選は、山梨県で行われた。
武田信玄にならい、スローガンを『戦(いくさ)』と定め、おそらくどの都道府県よりも選考・合宿に時間を割いたのが東京都。
目黒学院、國學院久我山、早稲田実業、成城学園、東京、本郷、早稲田学院。
計7校から成る混成チームだからこそ、オール東京としての結束力を最大限に高めた。
その取り組みの一つが、試合ごとの意気込みを模造紙へ書き込むこと。
関東ブロック予選での2枚に、SAGA2024での2回戦と準決勝分、計4枚をテントに張り、そして最終・決勝戦のものはベンチ前へと掲げた。
「信」
「覚悟」
「頂戦」
「感謝」
「あと一つ」
それぞれの言葉が、オール東京を表した。
長きに渡った戦。
輝くメダルを胸に、幕を下ろした。
戦 ー完ー