生まれ故郷・九州で務めた副主将
本大会から新設された、バイスキャプテン職。
務めたのは、SH後藤快斗選手(桐蔭学園)。
「バックスにリーダーがいなかったので、キャプテンが西野(誠一朗、桐蔭学園・LO)になったら(東海大相模SO・長濱)堅が、(東海大相模HO・矢澤)翼になったら僕が、と決めていました」
主と副が偏らないよう、主力2チームからそれぞれ選出した。
1トライ5ゴール、計15得点を決めた後藤選手
準々決勝・奈良県戦は、後藤選手自身も不完全燃焼だった。
「ゲームメイクの部分でもっとやれる部分があった」
先発のスクラムハーフとして悔やんだ。
だが中1日挟んでのこの日、「今日のゲームはしっかりと自分の強みを出しながら、周りも生かしながらやれた。良い試合だったかなと思います」とようやくの笑顔が。
「コンバインドチームでしたが、みんな上手いので言えば動いてくれた。そこはやりやすかったです。ここに来ている桐蔭学園のメンバーにとっては、試合キャリアを積むこともできた。僕も試合経験を積めたので、良い経験になりました」
九州出身の後藤選手。
応援に駆け付けた家族に「自分のラグビーを見せることができた」と喜んだ。
想いの強さをはかる神奈川予選へ「最終的には気持ちの問題」
これから先は、ライバルとなるチーム神奈川のメンバーたち。
桐蔭学園・後藤選手が「絶対勝ちます」と笑みを見せれば、東海大相模・矢澤選手も間髪入れずに「僕たちが勝ちます」と返す。
「相模だけでなく、どのチームもそうだと思います。あとはもう、花園予選しかない。残りの日数をどう過ごすか、こういう経験をさせてもらったメンバーがどう感じてどうチームに伝えるか、だと思います」
ここまできたら、試合を分けるのはコンタクトの強さでも、足の速さでもない。
キックの飛距離でもない。
「最終的には気持ちの問題」だと矢澤キャプテンは続けた。
果たして、どちらの想いが強いか。
「しっかりと1日1日を大切にして、たった一つの目標に向けて、チーム全員で思いっきり向かっていきたい」と花園予選に照準を合わせた。