第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会福岡県予選大会の決勝戦が11月9日、ベスト電器スタジアムで行われ、東福岡高校が筑紫高校を80-5で破り25年連続35回目の優勝を果たした。
なお東福岡高校は12月27日(金)から花園ラグビー場で行れる、第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会に福岡県代表として出場する。
試合概要
令和6年度福岡県高等学校総合体育大会ラグビーフットボール選手権 兼 第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会福岡県予選大会
【対戦カード】
東福岡高校×筑紫高校
【日時】
2024年11月9日(土)12:00キックオフ
【場所】
ベスト電器スタジアム
試合結果
東福岡:モスグリーンジャージー、筑紫:白黒ジャージー
東福岡 80 – 5 筑紫
東福岡ボールでキックオフを迎えると、筑紫陣22m内でのプレーが続く。
ファーストプレーで筑紫がボールを持ち12フェーズ。東福岡がブレイクダウンでターンオーバーし、そこから8フェーズ。
ボールがタッチラインを割るまでの3分間、両チームともにペナルティ一つせず、攻めて守りきった。
ファーストトライが訪れたのは、前半6分。
筑紫陣22mから出ることなくボールを繋いだ東福岡が、最後はゴール正面で3番・武田粋幸選手がギャップを突きグラウンディング。
10番・橋場璃音選手のコンバージョンゴールも成功すれば、東福岡が7点を先制した。
前半8分には6番・梁瀬拓斗選手からボールを受け取った2番・須藤蔣一選手が、およそ30mを走り切ってトライ。
12分には身長194㎝の4番・熊谷鼓太郎選手がゴール正面で手を伸ばせば、3トライ目。
13番・深田衣咲選手からの飛ばしパスを右サイドで受け取った14番・平尾龍太選手が右手を伸ばした4トライ目は、前半20分。
その6分後には、またしてもWTB平尾選手がディフェンス網を搔い潜りながら追加トライを挙げた。
前半終了間際には、13番・深田選手が体を当てながらランコースを作り、個人技で走り抜けば6トライ目。
東福岡は自陣22m内で筑紫にボールを持たせることなく戦い抜けば、40-0と大量リードで前半を折り返した。
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後半も東福岡が主導権を握る。
1分、ラインアウトからバックスがボールを繋げば、9番・中嶋優成選手がトライ。
後半7分にもラインアウトから12番・半田悦翔選手がグラウンド中央を駆け上がり、最後はサポートについたSH中嶋選手がトライ。
後半11分にはグラウンド中央で7番・古澤将太選手が抜け、ラックサイドに走り込んだ6番・梁瀬拓斗選手がパスアウトされたボールを受ければ、飛び込んだ。
その4分後にはディフェンスでプレッシャーをかけカウンターラックを決めると、外へ大きく素早く振り、最後は13番・深田選手がディフェンスを3枚弾き飛ばしながらトライを決めた。
一方、一矢報いたい筑紫が見せ場を作ったのは後半19分。
ディフェンスで圧力をかけ、敵陣深くでのプレーを続けると、敵陣22mでマイボールラインアウトを獲得。
必殺のサインプレーで相手の僅かなギャップを生み出せば、11番・小樋井敦史選手が切り込み、敵陣5mへ。
一度は相手にボールが渡るも、しかし諦めずにキックチャージへ走れば、11番・小樋井選手に当たる。インゴールに留まったボールを抑えたのは、2番・刀禰智次選手。
決勝の舞台では2年ぶりとなる、トライを決めた。
しかしその後、ギアを入れ直した東福岡は、2番・須藤選手のトライに20番・内田瑛佑選手のトライと得点を重ね、ノーサイド。
80-5。
計12トライを奪った東福岡が、25年連続35回目の福岡県王者に輝いた。
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最終的にスコアは離れた。
それでもこの試合、最初にペナルティーの笛が吹かれたのは前半16分。
反則数は、前後半合わせて東福岡が4つに、筑紫が3つ。
両チーム合計でわずか7つと、互いに規律高く戦い抜く。
まさに福岡県決勝に相応しいラグビーが、今年も繰り広げられた。