中央大学
前半終了間際。
関東学院大学に同点のトライを決められると、円陣を組んだ中央大学フィフティーン。
7番・山﨑祥希キャプテンは、その小さな輪の中で、熱く言葉を発した。
「ブレイクダウン、勝ってる。絶対勝て。人生懸けよう」
人生を懸けた80分間だった。
「今年中央大学は創部100周年という節目の年。先輩たちの思いを背負った戦いだと、私は思っていました」
『人生懸けよう』の意味を、山﨑キャプテンはそう説明した。
寝転がったらすぐに立つ、という意思を込めたプレーコール「ゾンビ」も、試合中には多く聞こえた。
練習してきたことを実践で表す姿勢は十二分。
オーガナイズされたアタックも、熱き気持ちをのせたプレーも、バランスのとれたチームであることを存分に示した。
ノンメンバーたちがスタンドから声を枯らした応援歌「♪~1部の舞台へ連れていってくれないか~」も、チームの一体感を表した。
それでも届かなかった11点。
1年生フルバックの吉田晃己選手は言う。
「この11点差を3年生以下は忘れずに、来年に繋げていきたいと思います」
中央大学、101年目の再スタートへと向かう。
試合後コメント
井上淳孝監督
本日はどうもありがとうございました。
我々は今年創部100周年。何が何でも1部に昇格するという気持ちで今シーズンに臨み、山﨑主将以下まとまったチーム作りができました。リーグ戦2部で優勝することができ、手応えを感じて挑んだ入替戦だったのですが、残念なことに点数が多少離れました。
力がまだ及ばなかった部分もあると思いますが、選手はよくやったと思います。
山﨑祥希キャプテン
やることはやってきたので、この結果が全てだと思います。この11点をどれだけ、来年埋められるかだと思う。もう、それだけです。
- 1
- 2