県立進学校同士の一戦は、長崎北陽台に軍配。城東、初の年越しならず「もう一回ラグビーの原点に返ります」|第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会

試合概要

第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 1回戦

【対戦カード】
長崎県立長崎北陽台高等学校 56-19 徳島県立城東高等学校

【日時】
2024年12月28日(土)10:00キックオフ

【場所】
花園第1グラウンド

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試合結果

長崎北陽台:青ジャージー、城東:オレンジジャージー

ファーストトライは前半9分。

長崎北陽台2番・園田拓也選手がギャップに入り込み、ビッグゲイン。ゴール前に進んだところ、たまらず城東がペナルティをするとラインアウトからモールを組んだ長崎北陽台。

1番・田中俊毅選手が押し込み、7点を先制する。

その後もゴール前スクラムからトライを奪うなど、強いFWが徹底的に前に出て繋ぐ姿勢を見せた長崎北陽台。

前半だけで5トライ。

29-0と長崎北陽台リードで折り返した。

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このまま負けるわけにはいかない城東は、後半最初のチャンスを得る。

中央でFWが抜け、サポートに入ったのは9番・井颯太朗選手。

そのまま走り抜けば、反撃の狼煙をあげた。

しかし長崎北陽台は流れを明け渡すまいと、すぐさまモールで取り返す。

ブレイクダウンでペナルティを取って、ロングタッチからモール。

武器をシンプルに、明確に戦う長崎北陽台らしい試合運びをみせれば、後半も5トライを重ねる。

対する城東は、後半20分。

敵陣5mで相手のノックオンを誘うタックルを見舞うと、マイボールスクラムから7番・井上晃選手が持ち出し13番・江盛伸太朗選手へと繋ぐサインプレー。

力強く相手ディフェンスを振りほどけば、2トライ目をあげた。

試合終了間際の後半27分には、12番・小野晏瑚キャプテンが相手スクラムハーフの球出しを読み切り、インターセプト。およそ50mを走り抜く華麗な独走トライを決め、有終の美を飾った。

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長崎北陽台 コメント

品川英貴監督

ーー花園に戻ってきた

今の3年生しか花園を経験していない。どれぐらい緊張するだろうかと昨日話していた。

最初は緊張が出ていたと思う。最終的には得点に繋げることができホッとしている。

ーー緊張が出ていたところは

細かな繋ぎもですし、前に前にゲインラインを意識していこうと話をしていたが、横に繋ぎミスに繋がった。

キックオフからの切り返しでチャージされたりなど、チームとしてエリアマネージメントや脱出するなどが不得意かなと思った。

最初からボールを繋いでいこうと話したら、エンジンがかかってきた様子があった。うまくやろうと思う頭があったようなので、まずは丁寧にやらなくてはという気持ちが強く空回りしていたのかなと思う。

ーーモールで一気に流れが変わった

プラン的には、早い攻撃展開をしている中で相手がペナルティーすることを想定してゴール前に持っていき、FWがモールで取り切るのがゲームプランだった。早い展開をしながら相手の反則を狙いたかった。

得点に繋がった場面はプラン通り。相手からのプレッシャーは分かっていた。ひたむきに前に出てくるディフェンスと分かっていたので、そこを狙われてピンチな場面もあった。

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下田秩キャプテン

ーー試合を振り返って

FWらしさを出せた試合。ラインアウトモールのところでトライを取りきることができた。県予選ではFWでトライを取ることができなかったので、FWでトライを取り切りたかった。体現できてよかった。

ーーこの1年のフィジカル強化は

プレッシャーがあり、ハンドリングエラーがあったところもあったが、質を追い求めてきたので北陽台らしいセットプレーなどができたと思う。

ーー次戦はAシード・大阪桐蔭戦

去年花園経験していない人が多い分、経験者が率先して動いていかないといけない。

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