全国から高校ラグビー部が集う、夏の菅平高原。
8月6日(水)午前には、東福岡高校(福岡県)が本庄第一高校(埼玉県)と20分ハーフのゲームで対戦。東福岡が2トライ、本庄第一が6トライを奪い、本庄第一が勝利を収めた。
東福岡は今年から部員を前期・後期に分け、2部隊で菅平合宿を行っている。
後期組はAチームと、1・2年生が主体となったネクスト(次世代のグリーン候補の育成を目的としたグループ)の面々。8月10日から試合は行われる。
一方、8月4日に菅平へと上がってきた前期組は、いわゆるBチーム。
Aチームならびにケガ人を除く2・3年生全員、そして選抜された1年生の計70名が、8日まで試合を行っている。
青ジャージーが東福岡
この日、東福岡の前期組(Bチーム)が対戦したのは、監督同士が同い年という埼玉県の本庄第一。今春、埼玉県で初めてベスト4入りを果たしたチームだ。
試合は、東福岡の先制トライで幕を開けた。
相手ボールスクラムでフリーキックを得ると、タップキックからすぐさまスタートを切った東福岡。陣地を大きく前に進め、一度はハンドリングエラーからボールを明け渡したもののすぐさま奪い返し、一気に攻め込みグラウンディング。
東福岡がファーストトライを奪った。
しかし、序盤からミスとペナルティが続いた東福岡。
徐々に本庄第一に流れを与える。
前半18分、敵陣深くでのマイボールスクラムから持ち出した、本庄第一のNo.8須山岬選手がトライ。1トライを返した。
赤ジャージーが本庄第一
意地を見せたい東福岡は、前半終了間際すぐに取り返す。インサイドセンターからスクラムハーフへとパスを繋ぎ、トライ。
東福岡2トライ、本庄第一1トライで前半の20分を折り返した。
サイドが変わった後半は、メンバーを積極的に入れ替えた東福岡。
ボールを細かく繋ぎながらアタックを仕掛けたが、本庄第一が見せた球際への強いプレッシャーに、数フェーズでボールを手放すシーンが続く。
一方の本庄第一は、ボールを奪い返せばトライを取り切った。
左サイドを駆け上がったトライに、キックオフカウンターからのノーホイッスルトライ。ワイドにボールを動かし敵陣でプレーすれば、ペナルティを獲得しトライへと結びつけた。
ディフェンスで流れを呼び寄せ、日頃の練習の成果を”素早いトランジション”として表した本庄第一。
後半だけで5トライを奪い、守っては零封。
前後半の40分合計で、東福岡は2トライ、本庄第一が6トライを決め、8月6日の午前を終えた。
