全国から高校ラグビー部が集う、夏の菅平高原。
8月10日(日)から東福岡高校(福岡県)後期組の練習試合が始まり、オープニングマッチとなった常翔学園高校(大阪府)戦では7-52で敗戦。翌11日(月)に行われた茗溪学園高校(茨城県)との一戦も、21-31で惜しくも敗れた。
ケガ人が相次いでいる東福岡のAチーム。加えてそのほとんどが、下級生の頃から試合に出ている3年生。
ゆえに今合宿におけるゲームメンバーも、近年とは異なる。ハーフタイムで大幅に選手を入れ替える形が続いている。
初戦となった常翔学園戦は、大雨の中行われた。
常翔学園に2連続トライを許すと、東福岡のファーストトライは前半22分。マイボールスクラムから球を繋ぎ、取り切った。
前半を7-19と常翔学園のリードで折り返すと、後半開始から東福岡はメンバーを大きく入れ替えた。
その姿勢から、今夏の意図は伝わる。
チャレンジの夏、経験を積む夏。
後半のスタンドオフは1年生が務めた
一方、常翔学園はキックパスを織り交ぜた勢いあるアタックを続けた。
後半に奪ったトライは5つ。計8トライを決め、強さを見せれば最終スコア7-52。
常翔学園が勝利を収めた。
翌11日に行われた茗溪学園戦は、一進一退の展開に。互いに得点を重ねるシーソーゲームとなったが、終盤突き放したのは茗溪学園だった。
21-31で茗溪学園が勝利を手にした。
常翔学園戦でのこと。
U17日本代表のCTB川添丈選手が蹴り上げたボールがダイレクトタッチとなると、川添選手は「フォワード、ごめん」と声を掛けた。
その様子を後方で見ていた藤田雄一郎監督は「フォワード、取り返すぞ」と応じ、次のプレーへと意識を向ける姿勢が印象的だった。