全国から高校ラグビー部が集う、夏の菅平高原。
8月12日(火)午後には、桐蔭学園高校(神奈川県)が東福岡高校(福岡県)と対戦。桐蔭学園が5トライ、東福岡が2トライを決め、桐蔭学園が勝利を収めた。
毎夏8月12日に行われる両校の一戦は、開始1分にも満たないノーホイッスルトライで幕を開けた。
桐蔭学園ボールでキックオフすると、敵陣深くで桐蔭学園はすぐさまインターセプト。
そのままトライまで持ち込み、7点をスコアした。

対する東福岡は、相手のロングキックに対しカウンターを仕掛ける。ランナーは11番・丸山晴矢選手、なんと1年生。
ハンドオフを交えながら力強くディフェンダーを切り崩せば、SO川添丈選手がすぐさま裏のスペースへとボールを蹴り込む。
エリアを獲得すればラインアウトモールから展開し、ゴール中央でNo.8須藤蔣一キャプテンが仕留めた。
コンバージョンゴールも成功し、7-7。すぐさま同点に戻した。

しとしとと雨が降り続いた序盤戦。東福岡はパントを多用した。エリアを取れば、チャンスが生まれる。
1年生ロックとフランカーの連携で、敵陣22m内中央でゲイン。そこからボールをもらった14番・平尾龍太選手がラックを作れば、最後はサイドへ仕掛けた9番・黒木真洸選手がトライ。
コンバージョンゴールは残念ながら外れ、7-12。東福岡が逆転した。

続くキックオフから一気にカウンターを仕掛けたのは桐蔭学園。東福岡は自陣22m内から脱出できず、ファーストラックに人数をかけられボールを奪い返されてしまう。
桐蔭学園は敵陣トライライン前でフェーズを重ねたが、しかし東福岡も粘り強いディフェンスで耐える。
最後は東福岡のプライドが、ゴールを割らせなかった。
その後、モールパイルアップも奪った東福岡だったが、桐蔭学園も負けじと敵陣深くでのプレーを続ける。
最後は連続ペナルティで得た敵陣5mラインアウトから、最後はセンターが縦に抜けトライを決めた。
ゴールも成功し、14-12。桐蔭学園のリードで前半を折り返した。

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後半は開始早々、グラウンド中央でラインブレイクし敵陣22mに入った東福岡。
ペナルティを獲得すると、ペナルティゴールを選択。
SO川添選手が沈め、14-15。再び逆転に成功した。

菅平合宿1戦目の常翔学園戦、翌日の茗溪学園戦では、ハーフタイムで選手を大きく入れ替えた東福岡だったが、この日は後半も同じメンバーで試合をスタートさせる。
対する桐蔭学園は、後半開始早々、SH/SO竹山史人選手をスクラムハーフとして起用する。
すると一気に流れを引き寄せた桐蔭学園。SH竹山選手の効果的なボックスキックでエリアを取り、最後は自らの足でスペースを走り抜きトライゾーン中央まで持ち込んだ。21-15。

桐蔭学園のスタンドオフは1年生が務めた
一方の東福岡もトライゾーン前でフェーズを重ね、トライまであと数cmと迫ったが、最後はヘッドダウンを取られ後退。陣地を戻される。
その後も東福岡の流れでアタックを続けていたが、しかしパスをインターセプトしたのは桐蔭学園・SH竹山選手だった。
そのまま独走トライを決め、28-15。一気に引き離した。

ダメ押しは、コーナーへのキックパスからサポートに走り込んだ選手がトライに結び付けた桐蔭学園のラストトライ。
コンバージョンゴールは不成功だったが、33-15。
桐蔭学園が5トライ、東福岡が2トライで桐蔭学園が勝利を収めた。