流経大柏と天理のホコタテ対決は、17-17の同点に|菅平合宿2025

全国から高校ラグビー部が集う、夏の菅平高原。

8月15日(金)午前には、流通経済大学付属柏高校(千葉県)が天理高校(奈良県)と対戦。ともに3トライずつを決め、17-17の同点に終わった。

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最初に攻撃権を得たのは流経大柏。アタックを継続し、ゴール前まで攻めた。

しかし天理がトライラインを背負ったディフェンスで守りきり、ペナルティを獲得。互いの好守が光る幕開けを見せる。

アタックで魅せたのは流経大柏。

バックスがスピードを維持しながらボールを受け取り、そのまた次のプレイヤーへと前進しながら球を放る。

たとえディフェンダーに掴まれても身一つ前に出てから放ったオフロードパス。

自在でテンポのある、そしてグラウンドを広く使う攻撃に勢いは宿った。

敵陣深くに侵入した後は、我慢しながらアタックを継続した流経大柏。横と縦のバランスを見ながら機を伺えば、決まったファーストトライ。

流経大柏が先制した。

続くリスタートキックオフでは、レシーブしたボールを蹴らなかった流経大柏。そのまま左のオープンサイドへとボールを繋ぎ、14番がビッグゲインを決めると、敵陣22mに入ったあたりで今度はSO大門歩瑠選手がグラバーキックを蹴り込む。

蹴るタイミングと蹴らない判断。中軸の8番・9番・10番が核となり、ゲームを組み立てた。

対する天理も、伝統のディフェンスでプライドをみせる。トライラインを背負った局面では特に厚みを増した。

しかし流経大柏のトランジションへの反応とオフロード力が上回った前半。

流経大柏がタックルで相手のボールをこぼさせると、すぐさまターンオーバー。そのまま前に出てオフロードを繋ぎ、トライ。

12-0。流経大柏がリードを広げた。

天理の武器であるディフェンスも随所で光ったが、しかし22m内にアタックで入ることが難しかった前半。

12-0で前半を折り返した。

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後半は一転、天理がポゼッションを優位に進める。

中盤でペナルティを得れば、迷いなくラインアウトモール。トライライン前で粘り、7点を獲得した。

タックルで流れを引き寄せる天理。そしてペナルティを獲得すれば、ラインアウトモールへ。

確立された攻撃スタイルで再び押し込み、12-12。試合を振り出しに戻す。

続くキックオフレシーブをキャッチしたのは、天理の13番。そのまま力強くキャリーすれば、ハーフウェーへと進んだ。

その後組まれたスクラムでは、この日一番となる「エナジー!」の声が、天理フォワード陣から聞こえた。

続くブレイクダウンでペナルティを得ると、敵陣5mでのラインアウトを獲得した天理。三度モールを組むか、と思われたが、投げ入れられたボールがオーバーになる。

しかしそれをも見越して走り込んでいたのは天理13番。ボールを掴めば、そのままトライゾーンに持ち込んだ。

12-17。怒涛の3連続トライで、天理がこの試合初めてのリードを奪った。

ビハインドとなった流経大柏は、負けるまいと前半のようなアタックを取り戻す。

ワイドにスピード感をもってボールを動かす中から勝機を見出し、最後は11番が飛び込んでトライ。

これでコンバージョンゴールが成功すれば逆転となったが、しかし外れ17-17。

ラストキックオフからも攻めた流経大柏だったが、トライならず。

互いに悔しそうな表情で、試合を終えた。

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