近畿大学が青山学院大学に54-24で勝利|菅平合宿2025

全国から大学ラグビー部が集う、夏の菅平高原。

8月17日(日)には、青山学院大学が近畿大学と対戦。青山学院大学が4トライ、近畿大学が8トライを奪い、24-54で近畿大学が勝利を収めた。

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青山学院ボールでキックオフを迎えると、ファーストアタックを仕掛けたのは青山学院だった。

敵陣深くまで攻め込めばペナルティを得て、5mラインアウトへ。そのショートサイドをつけば、トライが生まれる。

前半5分、青山学院が5点を先制した。

その後は互いのミスとペナルティで、一進一退の展開が続く。両チームともに、最後の数フェーズを重ねることに苦慮した。

「Aチームにとっては、この試合が菅平に上がってのファーストゲーム。春シーズンが終わって以降、1か月半ぐらい試合をしていなかったので試合感が難しかった」と、この日のゲーム主将を務めた青山学院9番・小林純岳バイスキャプテンは説明した。

そんな中でも、徐々にゲームスピードに適応していった30人の選手たち。

続くトライは、近畿にもたらされた。ハーフウェー付近でのマイボールスクラムから13番・井上晴嵐選手が一発で切り込み、トライまで走り抜ける。コンバージョンゴールも成功、5-7と逆転に成功する。

一方の青山学院は前半36分、右サイドを崩しきる。細かく繋ぎながらノーラックでテンポ良くボールを動かせば、自陣から50m超のランニングトライ。

10-7と再び青山学院がリードを奪い、前半を折り返した。

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後半になると、近畿は控えメンバーを投入する。

最もインパクトを与えたのは、SO/CTB西柊太郎選手。

アタックをコントロールし、球を落ち着かせれば、一気に流れを引き寄せた。

後半3分、5分と立て続けに近畿がトライを奪い、10-21。リードを奪った。

対する青山学院も、ラインアウトから一発で仕留める。ゴール正面でFL松﨑天晴選手が抜け、トライ。コンバージョンゴールも成功し、後半9分、17-21と4点差まで詰めた。

しかしそこから、セットピースを安定させた近畿の勢いは増した。まずは圧巻のスクラムトライを決め、17-28。

青山学院もフォワードのトライで24-28と差を戻したが、それでもリザーブから登場した近畿フロントロー陣のスクラムは脅威となり、軸となった。

スクラムをがっちりと固め、ランナー揃うバックスがボールを動かし、最後は13番・井上選手が抜けてトライ。24-35。

続く青山学院のリスタートキックオフボールがダイレクトタッチに出てしまうと、センタースクラムを押した近畿のFW陣。左サイドで西選手がゲインラインを切れば、右サイドにボールを動かして大外でトライ。24-42。

7トライ目もスクラムを安定させた近畿が、WTB太田啓嵩選手にスペースある所でボールを託すと、その足でトライまで持ち込む。今春、U20日本代表を経験したトライゲッターがグラウンドを駆け抜け24-47。

締め括りはラインアウトモール。近畿FW陣が押し込みきれば、雄叫びとともに8トライ目を挙げた。

後半に勢いを手繰り寄せた近畿が、24-54で見事勝利を収めた。

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