「東福岡と一緒に練習できて、本当に貴重な経験でした」
本庄第一高校は今夏、菅平高原で初めて東福岡高校と合同練習、そして練習試合に臨んだ。
キャプテンの亀田優斗選手は、その胸に去来した思いを率直に語る。
「真剣に準備してきました」と。
この日は丸1日が“東福岡デー”。午前中はフォワードとバックスに分かれて合同練習を行い、FW陣は全国優勝を経験してきた東福岡のコーチ陣から直接指導を受けた。
「見てよ、こんなことないよね」
本庄第一の新井昭夫監督は、目尻を下げて嬉しそうに言った。
練習を終えれば、20分×2本の練習試合。そして午後は25分×4本の実戦形式に挑んだ。
午前中の試合では、本庄第一が見事に勝利を収めた。勢いのある、ワイドにボールが動くラグビーで立ち向かった。
亀田キャプテンは振り返る。
「今年準備してきたことを、最高の相手にチャレンジできた。自分たちがやりたいようにやれました」
これまでの反省を踏まえ、FWの動きを新たに取り入れた。
その決めごとを遂行するうちに「自分たちのテンポになった」と手応えを口にする。
「上のレベルでもできるように、これからどんどん磨いていきたいと思います」
夏の誓い
本庄第一は今年、埼玉県大会で初めてベスト4に進出し、関東大会にも初出場を果たした。
確実に一歩ずつ階段を上るシーズンとなっている。
そしてこれからは、花園初出場を目指した戦いが待ち受ける。
「まだまだ力をつけないといけない。だからこの夏で得た経験を必ず活かします。全国の舞台で、本庄第一のラグビーを見せたい」
さらに亀田キャプテンは続ける。
「この夏は、昌平を倒すための夏です。(勝ち上がれば埼玉県予選の決勝で戦う予定の)昌平を意識し、その気持ちを常に忘れないように取り組んでいます。僕自身のポジションはウイングですが、プレーだけでなくチームをまとめ、良い方向に向かわせられるように動かしていけたらと思います」
本庄第一の夏の誓い。
『昌平に向けてチームで成長』
