「前に誰もいないので、チームの代表として立っているんだなと感じました」
11月3日、流通経済大学と対戦したリーグ戦第5節。大東文化大学の先頭でピッチに入ったのは、CTB橋本颯太選手だった。
この日、公式戦で初めてゲームキャプテンを務めれば「全然違いましたね。緊張しました」と、照れたように笑った。

下級生の頃から定評あるディフェンスに加え、今年は力強いボールキャリーにも磨きをかけた橋本選手。
最終学年の今、春季大会からリーグ戦まで、すべての公式戦で先発フル出場を続けている。

しかし、チームの歩みは決して順風満帆ではなかった。
春も夏も勝利を掴めぬまま秋を迎え、リーグ戦初戦では昨季8位の関東学院大学に敗戦。
ディフェンディング王者への期待が大きいほど、その出だしは重く感じられた。
それでも、2節の日本大学戦で今季初勝利をつかむと、続く立正大学戦も制して連勝。ようやくチームには笑顔が戻った。
「春から勝てない試合が続いていたので、日大戦の勝利で勢いがつきました。そのまま立正大学にも勝てたので、『自分たちも戦えるんだ』という実感を持てました」と、橋本選手は振り返る。
しかし2連勝のあと、チーム内ではコンディション不良者が相次ぎ、思うようにメンバーが揃わない試合が続いた。そんな状況下でも「チームの代表として戦う意識は全員で大切にしてきました」と話す。

大東文化大学の今年のスローガンは『NEXT』。
昨年のような、勢いのある1年では決してなかった。
それでも4年生たちを中心に、着実に歩を進め、チームを前に前にと突き動かしてきた毎試合。
残るリーグ戦は、最終節ただ一つ。
11月30日。相手は、着実に力を伸ばしている東洋大学。
大東文化大学の現在の順位は、勝ち点14で8校中7位。
入替戦を回避するための絶対条件は、勝利のみ。勝たなければ、道は拓けない。
「4年生として、後輩たちに良い姿を見せたいです。2連勝のあとに敗れた3試合で出た課題をしっかり修正して、チャレンジャーとしてぶつかっていければと思っています」
最終学年としての覚悟を胸に、リーグ戦ラストゲームに臨む。
