第62回全国大学ラグビーフットボール選手権大会3回戦が12月14日(日)、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、関東学院大学は早稲田大学に7-85で敗れた。
14大会ぶり22回目の出場となった大学選手権だったが、白星を手にすることはできなかった。
「ご覧の通り、圧倒的な力の差を感じた大敗でした」
榎本淳平監督は、結果を飾ることなく受け止めた。

関東学院大学が大学選手権に出場するのは、14年ぶり。その間チームは、リーグ戦2部への降格や、1部・2部の入替戦を経験してきた。
全国の舞台は、長らく遠い存在だった。

その関東学院が、再び大学選手権へと帰ってきた。
功労者は、2人の共同キャプテン。チームの先頭に立ち、道しるべとなった1年だった。
「大学選手権への出場が決まってから、早稲田大学さんに対して徹底的に対策してきました。でも、実際に試合をしてみると、想像以上に速かった。何倍もスピードが違って、本当に差を感じました。ただ、ポジティブな場面もありましたし、この経験を糧に、後輩たちがまた選手権に連れてきてくれるんじゃないかと思っています」
そう振り返ったのは、CTB安藤悠樹共同キャプテン。
もう一人の共同主将、No.8ラリー・ティポアイールーテル選手もまた、この舞台に立てた意味を強調する。
「久しぶりに大学選手権に出られただけで、正直、それだけで幸せでした」
14年ぶりに向き合った相手は、かつて大学選手権決勝でしのぎを削った早稲田大学。2001年度から2006年度までの6年間、両校は決勝の舞台で対戦している。
「憧れていました。1週間前に対戦相手が早稲田さんに決まり、すごくうれしかった。自分の中では“関東学院といえば大学選手権”というイメージがあって、その舞台で早稲田さんと戦えたことが本当にうれしかったです」

序盤の20分間には、手応えもあった。だが時間が進むにつれ、相手のスピードと精度がそのままスコアに反映されていく。
「夢と現実、ですね」
そう言って言葉を切ったティポアイールーテル主将。現実を冷静に受け止めた。

振り返れば、ちょうど1年前。関東学院は、リーグ戦1部・2部の入替戦を戦っていた。
榎本監督は「昨年、入替戦に向けて過ごした2週間と比べて、今年の学生たちの成長スピードがまったく違っていた」という。
「この2週間は、チームとしての成熟度が考えられないほどの速さで高まっていたと思います。今年は2人のキャプテンを筆頭に、4年生が戦術やチームとしての在り方を下級生に落とし込み、学生主体でミーティングを重ねてくれた。本当に2人のおかげです」
14年ぶりの復活を遂げた、関東学院。
最後に、安藤共同キャプテンは言った。
「トライを取られた時には、後輩たちが『こんなんじゃダメだ』『まだ戦える』と、積極的に声を出してくれました」
大学選手権に出場した価値を、後輩たちが引き継ぐ。
