明治大学
46-19。
大学選手権初戦の難しさを抱えながらも、明治大学は自分たちの形を保ったまま80分を戦い切った。

後半、明治はメンバーを順次入れ替えながら試合を進めた。
一戦必勝の舞台でありながら、その先を見据えたマネジメント。コンディション、役割、そしてチームとしての幅を保つための選択だった。
SO伊藤龍之介選手も「40分か50分で交代する予定だった」と、プラン通りの後半11分の交代だったことを明かした。
もちろん関西学院大学の勢いに、流れが揺れる時間帯もあったが、大きく崩れることなくゲームを終えられた点に、積み上げてきた土台が表れていた。

試合後、神鳥裕之監督は落ち着いた口調で振り返る。
「選手権の初戦ということで、難しい部分もありました」
一発勝負のノックアウトステージ。負ければ終わりの舞台で、相手もすべてを懸ける緊張感は、大学選手権特有のものだ。
「何が起きるか分からない中で、しっかり自分たちの強みを遂行できたのは良かったと思います」と選手たちのハードワークを称えた。

だがもちろん、ゲーム内容に満足はしていない。
セットプレーや規律は、国立の舞台ではさらに重要さを増す。
「もう一度、しっかりと見直していきたい」と語った神鳥監督。
「トータルで見ると、まだまだ改善点はあります。次に向けて準備していきたい」と歩みを進めた。


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