流経大柏、國學院栃木との「ホコタテ」対決へ。「攻め勝ちたい。フルラインナップで戦います」初出場の名古屋は貫いた「男らしく、強くあれ」|第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会

試合概要

第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会 1回戦

【対戦カード】
流通経済大学付属柏高等学校 43-3 名古屋高等学校

【日時】
2025年12月28日(金)14:30キックオフ

【場所】
花園第3グラウンド

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流経大柏

「名古屋高校さんが初出場とは全く思わず、しっかりとした戦い方をと挑みました。前半はもっとロースコアになるかな、と予想していたのですが、選手たちが頑張ってくれていたなという印象です。意図していることはできました」

相亮太監督は、初戦に及第点を与えた。

相手をノートライにおさえたことについても「評価できる」と言った。だが立ち上がりでミスが出たことについては「次の相手はそういうところを見逃さないチーム。なくしていかなければ」と危機感を持つ。

そう、次の相手は関東チャンピオンの國學院栃木。ゆえに次戦へ向け『試合中の修正力』も、この日の課題だった。

「僕が『こうしたらいい』と言った通りにいくと、逆に失敗する、という課題を出していました。後半は選手たちが自分たちで判断して、戦い方の形を変えてきた」と手応えを口にする。

「目が、全国大会仕様になってきた感じがします。仕上がりは良いと思います」

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いよいよ、今季の集大成を示す勝負の2回戦へ。

「攻め勝ちたい。守ってもしょうがない。次はホコタテの試合になる」と相監督は宣言。

「今年はいろいろな大会で結果を残せてこなかったので”全国大会の舞台でしっかり戦って勝ちたい”という思いがすごく強いです。逆にベールに包まれすぎちゃっている部分もあるので(笑)しっかりと次はフルラインナップで戦います」

ノーシードから勝ち上がる経験は、ここ数年多く有することをアドバンテージに変える時はきた。

「しっかり準備していきます」と、雌雄決する戦へと向かった。

「この前、自分たちが1年生だった頃の3年生、ベスト8までいったOBの方から、手紙が届きました」

そう明かしたのは、SO大門歩瑠選手だ。

2代上、須田大翔・元主将が率いた37期の先輩たち全員からの心強いメッセージ。

「『自分たちはベスト8までしか行けなかった。でも、それ以上に行ける力は持っていると思う。だから頑張って』って」

受け継いだ、流経のバトンを握りしめた。

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夏の菅平高原でのこと。

「流経大柏が強い」という声は、あちらこちらで聞かれた。

だがその頃のチームは、60分を通して隙のない存在ではなかった。

前半30分。後半30分。

どこを切り取っても同じ強度で戦えるチームになるため。“一貫性”を追い求めた秋。

「練習では、キーワードを決めていました。『集中』とか、『継続』とか。そこにフォーカスしてプレーしてきました。試合中崩れそうになった時には、その言葉を思い出して、もう一度プレーしています」(SO大門選手)

積み重ねてきた時間。

受け取った想い。

それらすべてを背負い、次は、全国の頂点を知る相手と向き合う。

2回戦の相手は、関東チャンピオン・國學院栃木。

12月30日(火)15時45分。第1グラウンドで、キックオフを迎える。

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