2年連続の引き分け抽選に、初戦の緊張。2回戦、第3グラウンド全5試合をレポート|第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会

京都成章 46-10 倉敷

試合の先手を取ったのは京都成章だった。

前半3分、ラインアウトから組んだモールで着実に前進し、そのままトライゾーンへ押し切る。早々に主導権を握った。

その後は倉敷の粘り強いディフェンスに阻まれ、得点が動かない時間帯が続いたが、前半21分の11番・齊藤稀茶選手がフィニッシュすると、ここから一気に流れを引き寄せる。立て続けに3トライを奪い、26-0と大きなリードで前半を終えた。

後半は倉敷が反撃に出る。

ラインアウトからモールを形成し、押し込みに成功。2番・コンウェイ・リード主将がグラウンディングし、スコアを刻んだ。

しかし京都成章は動じない。直後から再びギアを上げ、さらに4トライを追加する。

後半30分には、倉敷もキックパスを起点に1トライを返したが、差を詰めるには至らなかった。

最終スコアは46-10。

全国選抜大会準優勝の実力を有する京都成章が力の差を示し、3回戦進出を決めた。

秋田工業 0-73 御所実業

展開力で上回った御所実業が、序盤から主導権を握った。

モールを起点に押し切る場面もあれば、自陣から一気に展開して走り切るシーンも見せる。縦への強さで前進したかと思えば、テンポ良くボールを動かすなど、攻撃の引き出しの多さが際立った。

前半終盤、秋田工業にもチャンスは訪れたが、トライゾーンまであと数メートルの場面でターンオーバー。御所実業がボールを奪うと、そのまま独走トライへとつなげた。

御所実業は計11トライを挙げ、守っても相手を無得点に抑える完封勝利。

4大会ぶりの出場となった花園で、鮮やかな初陣を飾った。

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日本航空石川 17-27 関西学院

先手を取ったのは日本航空石川だった。

前半4分、ラインアウトモールで前進し、最後は1番・尾芝樹心キャプテンが押し込んでトライを奪う。

対する関西学院は、12番・西浦章博キャプテンが2本のペナルティゴールを沈めて逆転。さらに前半22分、トライライン前で粘り強くフェーズを重ね、1番・根木健太郎選手がグラウンディングした。

5-13。関西学院が8点をリードして前半を終えた。

後半も先に試合を動かしたのは日本航空石川だった。

再びモールを押し切ってトライを奪い、12-13と1点差に詰め寄る。

しかし関西学院は動じない。連続失点を許すことなく、主導権を渡さずに試合を進めた。

3点差で迎えた後半30分。日本航空石川の飛ばしパスをインターセプトすると、そのままダメ押しのトライを決め勝負を決定づけた。

最終スコアは27-17。

関西学院が第95回大会以来の3回戦進出を決めた。

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