1月1日、東大阪市花園ラグビー場で第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会の3回戦が行われ、8校が勝ち上がった。
全8試合の、試合後の勝者の声をレポートする。
第1グラウンド
東海大大阪仰星 28-24 大分東明

東海大大阪仰星 湯浅大智監督
―― 勝利おめでとうございます。試合の入りにおいて、選手たちにはどのような指示を出されましたか?
戦術的には、自分たちで見つけたスペースにしっかりとボールを運びましょう、ということだけを伝えました。ただ、ベンチ側で把握しているスペースと、選手たちがグラウンドレベルで感じているスペースの捉え方に少しズレがあったように思います。その影響で、ゲームメイクを掴むまでに少し苦労した部分がありました。
―― 内容についてはどのように振り返っていますか?
チームとしての組み立てを考えた場合、決して手放しで喜べるような『いいゲーム』ではありませんでした。しかし、一人ひとりが粘り強く頑張り、全員で横に繋がりながら戦ってくれたことが、最終的な勝利に結びついたと感じています。
―― 自陣トライライン前からでも積極的に展開していく姿勢が印象的でした。
相手が後ろに2人下がっている状況であれば、そのエリアは実質的に15対13という数的優位が生まれています。そこを単なるピンチではなく、『チャンスである』と捉えられるかどうかが重要です。システム的に優位性が生まれやすい場所であることを理解し、キックも交えながら前進を図るのが我々の持ち味です。
―― その判断がトライにも繋がりましたね。
選手たちが自分たちで考えて判断し、前進を選んだことは非常に評価しています。自分たちの強みをしっかりと活かせた場面でした。
―― ノーシードから最難関の山を勝ち上がりました。今のお気持ちは?
全国大会に出てくるチームはどこも強豪ばかりですので、一つひとつ丁寧に戦うだけです。まずはこの1月1日を勝ち抜いて次へ進めることは、我々にとって大きな一歩。この一歩を自信に変えて、次の試合に繋げていきたいと思います。

東福岡 69-14 慶應志木

東福岡 8番・須藤蔣一キャプテン
――2本のトライを許したシーンについて、どう振り返りますか?
2回戦の早稲田実業戦でも課題となっていましたが、今回も規律(ペナルティ)の部分から失点してしまいました。そこを修正していかなければならないと感じています。
――埼玉出身初の主将として、地元のチームと対戦した感想は?
特別に意識はしていませんでしたが、やはり地元ということもあり、絶対に勝ちたいという強い気持ちはありました。
――次戦は、去年敗れた舞台でもある準々決勝です。意気込みをお願いします。
去年、先輩たちが根を張ってくれた場所です。自分たちはその「ベスト8という壁」をしっかりと壊して、一戦一戦全力で戦っていきたいです。

東福岡 13番・八尋奏選手
――試合を終えて、いかがでしたか?
最初は緊張しましたが、新しい感覚というか・・・。緊張してはいるんですけど、楽しいが勝つんです。始まったら楽しさしかない60分間で、あっという間に感じられました。
――バックスでは2年生唯一の先発メンバーでした。これで2戦連続先発出場です。学びを教えてください。
このレベルの試合でも、自分のフィジカルが通用することが分かりました。これからも強気にプレーしていこうと思っています。

京都成章 25-0 高鍋

京都成章 4番・土肥祐斗ゲームキャプテン
ーー今日の試合において、勝利の鍵となったのはどのような点ですか?
相手がどこであるかよりも、自分たちが準備してきたプランをどれだけ徹底してやりきれるかという点に集中しました。そのプランを最後まで遂行できたことが、自分たちの強みだったと感じています。
ーー具体的に、どのようなプレーを「やりきろう」とチームで共有していましたか?
自分たちの強みであるディフェンスです。特にラックをめくる際の反応スピードや、コンタクトの場面で少しでも前に出るドライブを徹底することを意識していました。
ーー前半はフォワードを主体に攻めていましたが、これも事前のプラン通りだったのでしょうか?
はい。事前に相手を分析し、どこを攻めるべきかを話し合っていました。セットプレーからの仕掛けを含め、狙い通りの形で攻撃を組み立てることができたと考えています。

大阪桐蔭 20-5 目黒学院
大阪桐蔭 手崎颯志キャプテン
ーーセットプレーでの手応えはいかがでしたか?
モールやセットプレイで自分たちが上回っている感覚がずっとありました。そのため、逃げずにフォワードを当て続けるという自分たちの形を貫き通しました。
ーースコアが競る展開が続きましたが、焦りはありましたか?
接戦になることは分かっていたので、特に焦りはありませんでした。キャプテンとしてチームメイトに声をかけ続け、時間の使い方やスコアの運び方を冷静に考え、「最終的に3点差でも勝てればいい」と判断して試合を進めました。
ーー準々決勝・國學院栃木戦に向けた課題と意気込みを教えてください。
次の相手はバックスの走力があるため、そこで負けないことが重要です。相手の低いタックルに対しても、今日のようにフォワードが当て続けて少しでも前に出て取り切りたいと思います。

大阪桐蔭 綾部正史監督
ーーペナルティの少なさなど、規律面についてはいかがですか?
チームの中ではペナルティは少ない方だったと思います。激しい試合の中でも、選手たちが冷静に自分たちの形にこだわってプレーしてくれました。
ーーチームの成長やゲームメイクについてどう感じていますか?
「やんちゃな子」が多いチームですが、試合中は彼らの判断に任せています。抽選で対戦が決まってからこの一戦に集中して取り組んできた結果、大会が始まった当初と比べても、チームとして大きな成長を感じています。
ーー今後の戦いで重要視しているスタイルを教えてください。
フォワードとバックスが一体となった攻撃と、本日見せたような粘り強いディフェンスです。この先も自分たちの形が崩れないように戦っていきたいです。

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