桐蔭学園、3校目の大阪勢撃破へ「勝つためには通らなければならない道」東海大大阪仰星は涙と感謝「来年は絶対」誓うリベンジ|第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会

試合概要

第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会 準々決勝

【対戦カード】
東海大学付属大阪仰星高等学校 22-32 桐蔭学園高等学校

【日時】
2026年1月3日(土)14:45キックオフ

【場所】
花園第1グラウンド

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東海大大阪仰星

「この1年間、リーダーとして苦しいことも多かったですけど。どれだけしんどいことがあっても先頭に立ち続けて行動で示してきたと自信を持って言えます。だから最後、あのような形でみんなが(背中を)押してくれたことは本当に誇らしいことでした」

1年間、チームの先頭に立ちまっすぐ前へと歩を進めてきたCTB東佑太キャプテン。

この日の試合中、東海大大阪仰星の応援席からは、洋楽『Can’t Take My Eyes Off Of You』のサビ部分を全て『あずまゆうた』に変えた、キャプテンの名前だけを連呼し続ける応援歌がこだました。

衝撃的な桐蔭学園の40m超ドロップゴールで幕を開けた一戦。

最終的に10点の点差はついたが、トライ数はなんと同数の4トライ。ペナルティ数に至っては桐蔭学園の8に対し東海大大阪仰星は僅か2つ。さらに言えば前半は0という、驚異的な規律の高さを示した。

この数字だけで、東海大大阪仰星というチームの魅力が伝わることだろう。

だが、届かなかった10点。これがラグビーの醍醐味でもある。

桐蔭学園との“差”について、率いる湯浅大智監督は明確な答えを提示した。

「基礎基本、原理原則です。特別なことではなく、当たり前のことを徹底的にやり切っている。だから桐蔭学園さんは強さが持続するんです」

毎年3分の1の選手が入れ替わる高校ラグビーにおいて、強く在り続ける秘訣はやはり、根底にあるということだ。

だから。東海大大阪仰星は、来年も歩む道は変わらない。

「また一歩ずつ、基礎基本を大切に積み上げていくだけです」

誠実に、丁寧にラグビーと向き合う東海大大阪仰星のラグビーは、来季も続いていく。

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来年は絶対に

2年生ながら今大会8トライを挙げたのは、FL米谷翔馬選手。

桐蔭学園に敗れたあと、大粒の涙をこぼした。

「1年間、全国優勝を目指してやってきました。でも最後に、3年生を勝たせてあげられなかった悔しさが・・・」

嗚咽で、言葉は途中で途切れた。

一方で、米谷選手は自身のプレーについては、確かな手応えも口にする。

「アタックのフィジカル面では、桐蔭学園相手でも通用したと思っています。この経験は、これからの自信にしたいです」

飛び級での高校日本代表入りを目指したい、と公言している米谷選手。インパクトは十分な活躍だった。

優勝させてあげたかった、3年生たち。尊敬する、3年生たち。

米谷選手にとって今年の3年生たちは、特別な存在でもあった。

「私生活もラグビーも、すごく丁寧な方々でした。去年準優勝で終わってしまった悔しさを誰よりも理解していて、桐蔭学園へのリベンジと全国優勝を目指して戦う、優しくて強い先輩たちです」

だからこそ、日本一にして送り出せなかった悔しさは深い。

「全員で優勝に向かって一歩ずつ歩む、という今年のクラブ目標。それを僕たちが引き継いで、来年は絶対にリベンジしたいです」

涙を拭い、歩む覚悟を口にした。

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