桐蔭学園、3校目の大阪勢撃破へ「勝つためには通らなければならない道」東海大大阪仰星は涙と感謝「来年は絶対」誓うリベンジ|第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会

桐蔭学園

勝ったからこそ、課題が浮き彫りになる試合だった。

藤原秀之監督は、全体の試合運びについてこう評価する。

「32点獲得したところまでは、良い流れでした。今大会の中では、今日が一番安定していたと思います」

フォワードとバックスの連動性についても、手応えを得る。

「バックスにミスはありましたが、トライのバランスは良かった。全体として、バランスの取れた内容でした。2回戦、3回戦ではあまり使っていなかったオプションを、少しずつ使い始めています」と新たな一手を加えながら挑んだ準々決勝だった。

勝ち上がるために、引き出しを小出しにしていく。その冷静さも、2連覇中の王者らしい。

一方で藤原監督は、終盤の戦い方に厳しい言葉を向けた。

「ダメでしたね。だらしないですね。ペナルティも多かったし、反省です。大反省」

6枚の交代カードを一気に切った後半最終盤。2分間のうちに2本のトライを許したことは、頂点を目指す上で見逃すことはできない。

12番・坪井悠選手も言う。

「控えの選手たちにも『自分たちも試合に出るんだ』という危機感を持ってもらわなければいけない。その点は、しっかりとミーティングで伝えていく必要がある」と表情を引き締めた。

広告

多彩な得点バリエーション

HO堂薗尚悟キャプテンは、試合をこう振り返る。

「自分たちの形で得点はできました。でも、自陣ゴール前でのミスが多かった。キックオフのキャッチミスや、キック処理でのミスが、相手のチャンスにつながってしまった。ワンプレー、ワンプレーのミスの重さを、全員が感じた試合だったと思います」

全国の舞台では、ほんの一瞬の綻びが流れを変える。そのことを勝利の中で再確認できたことが収穫だ。

攻撃面に目を向ければ、得点バリエーションが豊富だったことは好材料。

スペースにボールを運んだり、ドロップゴールを狙ったり。多彩な攻撃オプションを示した。

前半終了間際には、相手陣深くで得たラインアウトチャンスから、モールで押し切る一幕も。

「フォワードで『ここは取り切ろう』と話していました」

迷いのない一押しでリードを広げ、前半を折り返せたこともまた、自信に繋がった。

広告

3校目の大阪撃破へ

頂上まで、残り2勝。勝負は佳境に入った。

準決勝の相手は、大阪桐蔭。今大会、じつに3校目の大阪勢との対戦を迎える。

CTB坪井選手は「強い相手と戦えるのは、本当に幸せなこと」と言った。

「勝つためには通らなければならない道。今は『やってやる』という気持ちしかありません」

ディフェンディングチャンピオンに、迷いはない。

スポンサーリンク
広告