昌平 5-19 川越東
先制したのは昌平。
スクラムを起点に、ナンバーエイトの松原空夢選手が抜け出すと、フォワードがフェーズを重ねて前進。ファーストトライを奪った。
対する川越東も、ラインアウトモールからトライを挙げてすぐに追いつき、5-5。
拮抗した戦いが幕を開けた。

続く攻撃でトライライン目前まで迫った昌平だったが、最後はグラウンディングに至らず。ゴールラインドロップアウトで蹴り込まれたボールをノックフォワードしたところから、川越東が流れを引き寄せた。
トライゾーン前で連続して川越東がペナルティを獲得すると、最後はラックサイドへ走り込みトライ。コンバージョンゴールも成功し、5-12と川越東がリードして前半を終えた。

昌平は13番のキャプテンと7番を、試合中の接触で相次いで欠く苦しい展開となる。
対する川越東は、詰めるディフェンスから二の矢、三の矢と圧力をかけ、試合の流れを掌握。敵陣で時間を使いながら、リモールを交えたフェーズを重ね、追加点を奪った。
5-19とリードを広げると、その後も集中したディフェンスで昌平の反撃を封じる。
川越東が昌平を破り、決勝進出を決めた。

昌平
「全然だめでした」
試合後、そう言葉を絞り出したのは13番・荒井美守キャプテン。強風を想定し、川越東のハイパント対策や中盤でのペナルティマネジメントも含めて準備してきたが、思うように噛み合わなかった。
「レフリーに合わせるべきだった」と唇を噛む。自身も前半終盤に味方と交錯して負傷し、後半早々にはフランカーも負傷退場。チームは難しい状況を強いられた。

この敗戦で、関東新人大会への出場の道が断たれた昌平。
それでも荒井キャプテンは「次は、自分たちが喜ぶ番になりたい」と前を向き、チーム作りを深めていく覚悟を口にした。


川越東
「フォワードのサイズ感は県内トップ。昨季の主力選手も半分ほど残っており、経験値があります」
望月雅之監督は、今年の強みを口にする。
その言葉通り、モールで押し込み、トライゾーン前ではリモールも繰り出しながら、主導権を握った。

強風が吹き荒れる中で行われた準決勝。川越東は無理に展開せず、フォワードにこだわった試合運びを選択した。
肝となったのはブレイクダウンだ。カウンターラックを常に狙いながらも、それが叶わぬと判断すれば必要以上に人数をかけず、次のプレーへと素早く準備を進める。その判断力が随所で光った。
「ある程度、冷静にプレーできたと思います」と振り返った望月監督。
「昌平の連勝を止められたこと。昨年花園に出られなかった悔しさから、全てが繋がっています」
試合後、喜びに沸く選手たちについて問われると、表情を緩めた。

◇
今季キャプテンを務めるは、1番・竹山暖和選手。昨季、川越東として初めてU17関東ブロック代表に選出された経験を持つ。
「新チームが始まってから、この試合がターゲットでした」
ノーサイドの瞬間、喜びを爆発させた理由をそう説明した。

「僕たちは、慶應志木に負けたところから始まりました。勝たなきゃいけない試合で勝ち切れなかった。自分たちの甘さを痛感しました。今年は同じことをしてはいけない。花園を狙いに行こうと話し合い、練習の質が上がりました」
決勝戦の相手は熊谷。3季ぶりの新人大会制覇を目指す一戦だ。
「油断せず、これまでやってきたことを決勝戦でも出したい」
竹山キャプテンはそう言って、来るファイナルマッチを見据えた。


- 1
- 2