令和7年度 第26回関東高等学校ラグビーフットボール新人大会は2月7日(土)、熊谷ラグビー場B・Cグラウンドで行われ、異なる都県の新人大会1位校と2位校が対戦する1回戦全8試合が実施された。
各地の代表校が一堂に会した初日は、攻守で完成度の高い試合運びを見せるチームが目立った。桐蔭学園は清真学園を73-0で下し、盤石の内容で2回戦進出。川越東も佐野日大に67-0と大勝し、攻撃力の高さを示した。
また國學院栃木は東京農大二を81-0、山梨学院は東海大浦安を112-0でそれぞれ退け、圧倒的なスコアで勝ち上がった。
一方、接戦となったカードもあった。
流経大柏は日川を26-20で振り切り、早稲田実業は東海大相模との競り合いを21-17で制した。
目黒学院は明和県央に29-7、茗溪学園は熊谷に70-7でそれぞれ勝利を収めている。
この結果、勝ち上がった8チームは、8日(日)に行われる2回戦へと駒を進めた。大会はここからトーナメントの緊張感が一層高まり、今季最初の関東チャンピオンを目指す戦いが本格化する。
桐蔭学園 73-0 清真学園


目黒学院 29-7 明和県央

川越東 67-0 佐野日大
関東新人大会1回戦。川越東は、佐野日大を相手に完封勝利を収め、次戦へ向けて理想的なスタートを切った。
スコア以上に価値があったのは、この一戦が“次につなぐための60分”として、チームの意思でデザインされていたことだ。翌日に控える2回戦を見据え、主力を温存。勝利と準備、その両立を狙った。

その役割を体現したのが、この試合でゲームキャプテンを任された小寺燦太選手。栃木県は宇都宮から新幹線通学する小寺選手にとって、佐野日大は地元のチーム。スクール時代の知り合いもおり「すごく出たい試合だった」と言った。普段はリザーブ出場が多い中で掴んだ先発の機会。「先生が先発で出してくれた。初めてのゲームキャプテンです」と、強い覚悟で臨んだ。
後半にはメンバーを入れ替え、Bチーム主体の編成になったが、ミスが出る場面には小寺選手が繰り返し声をかけたという。
「落ち着いていこう」「焦らなくて大丈夫」
自らが前に出てプレーするだけでなく、チームの温度を下げないことに徹した。その振る舞いが、無失点を貫いた。

望月監督が評価したのは、まさにそこだった。「危ないところもあったけど、よくディフェンスした」。一人で守るのではなく、仲間とつながり、最後まで集中を切らさない。無失点は偶然ではない。翌日に向けた“バトン”を、確かな形で渡すための必然だった。

そして視線は次へ向く。相手は流通経済大学付属柏高校。全国選抜大会への関東ブロック枠出場権を懸けた、文字通りの「大一番」だ。
小寺ゲームキャプテンも、その重要性を強く意識している。「この試合を無失点で終えられた。この勢いのまま行きたいです」
勝利を“点”で終わらせず、次へとつなぐ。川越東は、確かな意思とともに次の60分へと向かう。

佐野日大の顧問を務める千野修瑚氏は川越東高校ラグビー部の卒部生。公式戦で初めて相まみえた師弟対決に、川越東・望月監督は「彼も指導者として一生懸命頑張っているようで、そういう姿を見られるのは嬉しい」と喜んだ。
日川 20-26 流経大柏



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