男子セブンズ日本代表候補、フルコンタクトでの試合形式練習を再開

東京オリンピックでメダル獲得を目指す、男子7人制日本代表。男子SDS(セブンズ・デベロップメント・スコッド)が29日午前、府中での練習を報道陣に公開した。

 

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実に半年以上振りに許可された練習取材。

スタッフはみなマスク着用、練習中の水分補給は各自のマイボトル。そして水を飲む前には、アルコール消毒をしてからという徹底っぷり。もちろん、報道陣との距離も細かく指定された。

本日は、試合形式の練習。それぞれのチームキャプテンは、林選手と本村選手が務める。

ホワイトチームのキャプテンを務めた、本村直樹選手(Honda HEAT所属)

計14分の試合時間の中で、奪ったトライは互いに2つずつ。

前回の鹿児島合宿からトレーニングメンバーとして参加している山村知也選手は、持ち前の脚力を存分に発揮して攻守に活躍。主要メンバーがコンディション不良で練習に参加できない中、首脳陣にアピールした。

写真左 山村知也選手(リコーブラックラムズ所属)、写真右 合谷和弘選手(JRFU/クボタスピアーズ所属)

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新型コロナの影響を真正面から受けた、東京オリンピックを目指すアスリートたち。前代未聞のオリンピック1年延期という事態に、長年のセブンズ功労者である桑水流裕策選手や橋野皓介選手などが候補メンバーからの離脱を選んだ。

緊急事態宣言が解除されてからは、密を避けるために複数グループに分けての合宿が再開。コンタクト練習ができるようになったのは、全員が集まって合宿するようになった9月以降。試合形式の練習も、前回の鹿児島合宿からできるようになった。

今までと全く同じというわけにはいかないが、少しずつできることを増やし、積み重ねていく。

 

練習終わり、松井千士選手が報道陣のもとにやってきた。昨シーズン、ゲームキャプテンを務めることも多かった松井選手。今日はコンディションの関係上、練習には参加せずタッチジャッジで仲間を支えたが、ファンへのメッセージを報道陣に託した。
「オリンピックが1年延期になってしまったが、こういう形で試合形式の練習ができるようになってきました。ぼくたちセブンズ日本代表も、15人制日本代表に負けない個性的な選手が揃っています。東京オリンピックでは必ずメダルをとるので、ぜひ応援よろしくお願いします。」

松井千士選手(JRFU/キヤノンイーグルス所属)

なかなか練習を見に行けず、また試合もことごとく中止となり、もどかしい思いをしているファンも多いだろう。だが、セブンズ日本代表は一歩一歩確実に前に進んでいる。もう少しだけ、信じて待っていたい。

JRFUの専務理事も兼務する岩渕健輔ヘッドコーチ。来年のHC続投はまだ確定していないが、しっかりとグラウンドで指揮をとっていた。

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