林大成選手 インタビュー
練習後、レッドチームのキャプテンを務めた林大成選手がオンラインで会見を行った。
ーー今日の練習の手ごたえは?
前回の鹿児島合宿から、フルコンタクトで試合形式のトレーニングが始まりました。試合は、何よりも僕自身がラグビーを楽しめる瞬間。セブンズは楽しさと同じくらいキツさが伴いますが、ラグビーをできる喜び、楽しさを感じています。今日の試合では、納得のいくパフォーマンスはできなかったですね。
ーーステイホーム期間中のモチベーションについて教えてください
3月中頃から、関西方面にいました。シャドーボールを使ったりステップの練習をしたり。1ヵ月以上、一人での練習が続きました。
オリンピックがあるかないか分からない、いつから活動再開できるか分からない、という時間が一番キツかったですね。もちろんオリンピック出場を目標としていたので、延期発表があった時には喪失感も大きかったんですけれども。オリンピックの後もキャリアは続くことを考えたら、次第に『オリンピックだけがアスリートとして、ラグビー選手としての価値ではないしそうであってはいけない』と思うようになり、別の所に原動力を置くようになりました。
ーー別の所、とは具体的に?
僕自身がステップを使って世界で活躍することで、ステップそのものの価値を上げられると思ったことが一つです。もう一つは、ステップを使ってラグビーをもっと面白いものにしたいな、と。例えば、プレイスキッカーだったら成功率が一つの指針になるじゃないですか。だけどステップは基準がない。僕が今行っている活動が、世界を巻き込んでステップの大会みたいなものに繋がればいいなと思っています。
ーー日本でセブンズファンを広げるためのアイディアはありますか?
「セブンズを見たけど面白くないと思っている人」がマジョリティなのではなく、「見たことがない、興味を持つきっかけがない人」の方が多いと思っています。それに「面白いと思っても国内でセブンズを見れる環境がない」ことも現状の課題です。
これを今すぐ変えることは難しいですが、僕自身に興味をもってもらえたらセブンズにも興味をもってもらえるかもしれない。競技自体を見てもらう機会は限られているけど、林大成という選手への興味がセブンズへの興味に繋がるのではないか、と考えています。
今の所東京オリンピック後もセブンズをプレーしたいと思っているので、まずは僕自身の活躍の場を広げて自分自身に注目してもらいたいです。
ーー今、ラグビーすることを楽しんでいるんですね
そうですね。ラグビーをプレーして16年、今が一番楽しいです。モチベーションとして、ステップでもっと世界の舞台で活躍したい、と思っています。
レッドチームのキャプテンは林大成選手(JRFU所属)
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