前半2トライを奪ったのは、早稲田14番・槇瑛人選手だった。
11番の古賀選手が左サイドで慶應を5人集めた後、右に大きく展開すれば大外で待ち構える槇選手にボールが渡る。13分、35分とタッチライン際での強さを見せつけて、トライを奪った。
一方の慶應は、今季ディフェンスラインの中核を担っていた13番・三木亮弥選手が前半早々に負傷退場。すると、相手に隙をつかれてしまう部分が目立つようになった。慶應の栗原監督は「外のエリアで前に出たタックルをできていたのは三木だった。早稲田に勢いをつけさせてしまった、三木の負傷交代はダメージ」と振り返る。
本来やりたかった慶應らしいラグビーができない時間が続く。それでも前半24分、敵陣深くでマイボールラインアウトをしっかりとキャッチすると、ボールを受け取った7番・山本凱選手がトライを決め7点を返した。7-24で、前半を折り返す。