広がるプレーの幅
ーー大畑大介氏のプレーの特徴は何でしょう
どんな状況でもしっかりと頼れるウイング、でしょうか。ゲインが切れる、オプションにもなれる。日本(代表)のウイングとして「ボールロストをしない」ってすごく大事だと思うんですけど、トライを取り切ってくれる信頼感のあるウイングだと思っています。
ーーどういうところを真似すべきでしょうか
自分が見習いたいのは「どういう状況でボールが回ってきても、最後まで走り切って状況をひっくり返せるぐらいのランができる、トライを取り切れる」という所です。
ーーいつからウイング以外の練習を始めたのでしょうか
中学の頃はずっとウイングだったのですが、高校に入ってから湯浅監督に「プレーの幅を広げた方がいい」と言われ、バックスリーは基本的に全部できるようにしました。練習試合ではセンターをやったこともあります。「センターはウイングがこういうプレーしてくれたら嬉しい」ということを知るためにセンターをやったり。色んなポジションをやりましたね。
ーーなかなかレギュラーが奪えず、苦労した時期もあったと思います
1年生の頃、セブンズでレギュラーだったのですがその後はなかなかスターティングメンバーになれませんでした。高2の途中に一度レギュラーになったんですが、また外れて。昨年の花園はリザーブでした。
ーーそんな中、湯浅監督は今年すごく伸びたとおっしゃっていました
新型コロナの自粛期間が、自分の成長にすごく繋がったと思っています。自粛期間中に自分のプレースタイルをもう一度見直したり、歴代の仰星の試合を見返したり。自分に足りないものをもう一度見つめ直すことが出来ました。海外の選手の動画を見て、自分の動きに足りないものも見つけましたね。自分のプレーの幅を広げることに注力しました。
優勝で恩返しを
ーー記念すべき100回大会は、残念ながら無観客になりました。いつも近くで応援している保護者の皆様に、メッセージをお願いします
両親ともに自分が3年生の時に訪れる100回大会を楽しみにしていました。僕自身も会場で見て欲しかった思いはありますが、残念ながらそれが叶いません。自分が活躍するところをTVで見てくれていると思うので、しっかり優勝して、喜ぶ姿を映像を通して見せて、家に帰って「優勝したで」って報告したいです。
ーー『仰星の大畑』として今大会、どういう結果を残したいでしょうか
もちろんチームとして最後は『優勝』という結果で終えたいと思っています。
個人目標としては、自分でしっかりトライを取りきるという部分と、「自分が自分が」となりすぎるのではなく周りを活かすことで自分のプレーが活きるように、と考えています。
ワクワクするプレーをその目で
トライゲッターとしてTV画面に映る機会の多いウイングというポジションにも、様々なタイプがいる。
福岡堅樹選手のように快速を活かして走り抜ける選手もいれば、アタアタ・モエアキオラ選手のようにフィジカルを武器とする選手。松島幸太朗選手のようにキック力を兼ね備えた万能プレイヤーもいる。
だが、どんなタイプであれ必要不可欠な能力は「ワクワクするプレーを出来るかどうか」だと、個人的に思うのだ。
大畑亮太選手のプレーは、間違いなくワクワクする。ぜひ、そのワクワクするプレーを、みなさんにもその目でご覧頂きたい。
3回戦は1月1日10時から。第1グラウンドで長崎北陽台高校と対戦する。
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