日本ラグビーフットボール協会は、5月24日、2021年度男子日本代表選手36名を発表した。
メンバー、そして今回の選出にともなうジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチの質疑応答については以下の通り。
ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ 質疑応答
2019年のワールドカップ後ようやく合流できること、ワクワクした気持ちです。別府で合宿出来ることを嬉しく思います。
リーダー陣とは既に会話を始めています。昨日のTL決勝戦を見ても分かるように、強度の高い、レベルの高い選手たちをセレクトできたと思います。
10日間のウォームアップの後、サンウルブズと戦い、英国に行きます。限られた時間での準備になるため、TLを見て仕上がっている選手、フィットネスが良い選手や経験のある選手を中心に選出しました。
ーー今回のセレクトにあたって重要視した点は
チームとして経験がある選手、フォームが仕上がっている選手、準備が短いので経験がある選手。TLで良いプレーをした選手たちを選びました。
直近3週間では、プレッシャー下で戦う試合を見ることができました。数十点差がついてしまう試合だと難しい所です。2023年のことを考えると、年齢が上がってしまう選手よりも、育成してメンタリティを育てていける選手、若い選手を選考しました。
ーーリーダー陣とはどのような話をしたのか
ZOOMミーティングをしましたが、この段階からコネクトする、繋がっていくことを確認しました。時間がないので、決勝を戦っていない選手たちは、早速火曜日から現地に入ってフィットネスをしていきます。
キャプテンのリーチマイケル選手とは、今から繋がっていかなきゃいけないということを話しています。2019年良かった点は、チームとして繋がることが出来ていたこと。それを今からしなければならないし、互いにコミュニケーションを取っていこうと話をしました。日曜日に選手全員が合流が出来た時には、全員が揃って前に進めたらと思います。
ーー選手選考で迷った点はあったか
新型コロナの影響を多く受けました。日本に居てチームに視察に行き、選手とコミュニケーションを取ることが通常のプロセスだと思いますが、今回はNZから試合を見なければならなかった。
前回52人(のちに2名追加)のワイダ―スコッドを発表したのは、「自分が見ている」と分かって欲しかったから。年末のテストマッチに向け、9月から16週間の合宿があるので、そこで多くの選手と関わると思います。全ての選手にチャンスがあると、お伝えさせてください。
ーーTLの決勝・準決勝を見て、やはり入れておきたいと思った選手はいるのか
スターティングメンバーはある程度想定しています。今回のメンバーのうち、経験のある選手が19人くらい。レメキ選手などあまりTLの試合に出られていない選手や怪我がある選手、出場時間の多くなかった選手のことなども考えながら、サンウルブズ戦に向け準備していきます。日本代表資格を得ている外国人選手の層も、厚くなってきています。
ーーサンウルブズは今回36人に選ばれなかった選手たちで構成されるのか、それとも別のチームから選出されるのか。
答えはイエスです。今回の36人に入っていない選手がサンウルブズの中心ですが、姫野選手や松島選手は欧州遠征からの参加となること、また怪我人などの影響も出てくると思うので、(前回発表した54人の)ワイダ―スコッド以外でもサンウルブズに入るチャンスはあると思います。
ライオンズより1試合多く出来るので、サンウルブズ戦は有意義に使っていきたいと思っています。強度の高い試合が後半でもできること、それが重要なことだと思う。
ーーコロナで制約を設けるのか
2つの大きな試合が控えていますが、たくさんの注目を浴びる試合です。新しい境地にいくには、インテンシティやフィジカルが高くないといけません。日本の選手たちはコロナ禍でトップリーグを戦ってきたので、慣れているのではと考えます。
ーー見てみたい選手は
既に日本代表等で経験のある選手たちは、自分たちのゲームを理解しています。そしてその選手たちは、新しい選手に経験を伝えることが出来る。そういう価値を含めて選出しました。
今回新しく選んだ選手については、新しいポテンシャルを見てみたいです。日本代表資格を有する外国人選手にチャンスを与えることも、彼らにとってのチャレンジだと思います。江見選手や小澤選手は、これまで怪我などが重なりチャンスがなかったので、今回どのようなチームになるか楽しみです。
ーーリーチマイケル選手が今回もキャプテンです
もちろん新しいキャプテンも検討しましたが、継続性が大事だと考えました。リーダー陣の育成は、これまで上手くいっていると思います。田村選手、茂野選手、坂手選手は所属チームでキャプテンを務めていますね。前回のワールドカップでは、ラブスカフニ選手も良いサポートをしてくれていました。
彼らが基準をもってグラウンド外でリードしていくことが大事です。リーダー陣がコーチをサポートしていくことで、スムーズに前に進めると思います。
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