ラグビーパークが完成。さくらオーバルフォート、グランドオープン

埼玉県の新たなラグビー発信施設『さくらオーバルフォート』が完成し、9月18日、オープニングセレモニーが行われた。

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埼玉県ラグビーフットボール協会・会長である富岡清熊谷市長は落成記念式典で「日本中がラグビーに沸き返った2019年のワールドカップから早2年、全国に誇れる埼玉ラグビーの拠点が完成した。ラグビーパークとして、日本中はもとより世界中にラグビーの魅力を発信して欲しい」と、ワールドカップ開催都市としてのレガシー創出に懸ける思いを口にした。

テープカットセレモニーに登場した埼玉ワイルドナイツの堀江翔太選手は「毎日ここに来ることが楽しみ。素晴らしい施設に負けないよう、リーグワンでも結果を残して、皆さんと笑顔でシーズンを終えるべく精進したい」と抱負を語った。

この日は、さくらオーバルフォートの名付け親とロゴマーク製作者も登壇。

命名者である埼玉県立熊谷高等学校3年の岸澤康成さんは、ラグビー部に所属する高校生ラガーマンだ。

「選ばれたと知った時には、まさか、と大変嬉しかった。地元の素晴らしい施設名を命名でき、たいへん栄誉に思う。日本ラグビーの発信拠点となるような施設になっていって欲しい」と語った。

選考委員の1人であり、先日選手からの引退を発表した桑井亜乃氏は「ラグビーと言えば桜、そしてその桜自体に意味が込められており、深くまで考えていると感じた。オーバルフォートという名前は馴染みがないからこそ、『さくらオーバルフォート』という名前を聞いたらココ、となる未来が見えた」と選考理由を話す。

記念撮影時には、『I♡熊高』の文字が入ったピンクのTシャツに着替えて写真に収まった岸澤さん。

「何かしないと目立たないと思っていた所、熊谷高校の文化祭実行委員会が作ったTシャツを昨日受け取ったので丁度良いと思い着てきた」と明るく話す。

熊谷高校は昨年の花園予選で準決勝敗退。「一度も花園に出たことはないが、今年は優勝を目指せる位置にいる。センター(13番)として、コンタクトエリア、ランで当たることが得意。ボールを持った時は楽しみにしていて欲しい」と、来たる埼玉県予選へ意気込みを語った。

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さくらオーバルフォートのロゴを考案したアートディレクターの窪田新氏は、スクマム!クマガヤのロゴをデザインしたことから今回に至った。

「スクマム!クマガヤのデザインを評価・信頼してもらえ、新しい熊谷のラグビー施設にも携わらせて頂いたことを大変光栄に思う。デザインの構想は1ヵ月程。ネーミングが既に決まっていたので、さくら、オーバルという言葉から発想を広げた。今まで見たことのないような桜のデザインにしようと、桜を擬人化し、左に向かってボールを持って突進しているイメージで制作した」という。

SAKURA OVAL FORTの文字もデザイン。Oを横長のオーバルに、またAやK、Rの最下部を垂直にさせることでラグビー選手の力強さを現すなど、細部までこだわった。

埼玉ワイルドナイツ始動日の模様はこちら

さくらオーバルフォートを練習拠点とする埼玉ワイルドナイツは、既に練習を開始。

平日にも関わらず、60人程の見学者がいる日もあるという。

これまでラグビーに馴染みがなかった層にもアプローチできる世界屈指のラグビーパークとして、新たな挑戦が始まった。

 

 

 

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