合同チーム、だけど一つのチームだった。|2回戦 合同Dv伊奈学園【第101回全国高等学校ラグビーフットボール大会埼玉県予選】

ラグビーの季節がやってきた。

花園出場を目指し、青春をかけて戦う選手たちをレポートする。

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試合概要

【対戦カード】
合同D(朝霞西、城北埼玉、狭山工業)v 埼玉県立伊奈学園総合高等学校

【日時】
2021年9月23日(木・祝)10:00キックオフ

試合結果

合同D 0 – 72 伊奈学園
(前半 0-31、後半 0-41)

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試合展開

合同D:緑ジャージ、伊奈学園:黒ジャージ

深い緑色のジャージが、真っ黒になった。

対戦校の監督が、自チームの選手に見間違う程に。

***

「LINK」を今シーズンのテーマに掲げた伊奈学園。

昨年10年ぶりに熊谷ラグビー場Aグラウンドでのゲームを経験した選手たちの目標は、ベスト8の壁を超えることだ。

敵陣でのペナルティやハンドリングエラーを重ねてしまった前半。

「初戦で緊張した。前半はディフェンスでリンク出来ず、アタックも繋げることが出来なかった」と新保陸ゲームキャプテンは話す。

しかし。

徐々に自分たちのスタイルを取り戻した伊奈フィフティーンは、1度ならず2度、3度と先月から適用されたばかりの新ルール『50:22』を繰り出した。

後半20分過ぎには、50:22ルールで獲得した敵陣深くでのマイボールラインアウトからモールを形成すれば、落ち着いてグラウンディング。

「練習でやってきたことをしっかり出せた結果」と自信をのぞかせる。

次戦はいよいよ、最大目標の浦和高校と相対する。

「勝てる可能性がある年、歴史を変えられるチャンス。プレーの精度を上げ、ボールを継続してスコアに繋げたい。(中村監督)」

目標は、超えるためにある。

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最後のノーサイド

合同Dのキャプテンを務めたのは、狭山工業高校3年の才木海人選手。

試合終了間際、タッチライン際でタックルに入ると暫く動くことが出来なかった。

横たわった才木キャプテンの背中は土のグラウンドらしく真っ黒に染まり、背番号すら読み取ることが出来ない。

どちらのチームの選手か判別がつかなかったからこそ、黒い2ndジャージで戦った伊奈学園の中村監督は、自チームの選手が倒れたのだと思った。

「自分が体を張ることで、仲間に気持ちが伝わると思った(才木キャプテン)」

狭山工業は、この花園予選から合同チームになった。

3校での合同練習は、あわせて5回。それでも全員が揃うことは、ほとんどなかった。

この試合が、このチームの初陣だった。

「デカいやつも強いやつも速いやつもいる。このチームで3年、せめて1年、チーム作りがしたかったな。(朝霞西 藤井先生)」

朝霞西には、野球部を引退後に加わった選手もいる。

城北埼玉は、今年ラグビー部が復活した。

併せて、わずか20名(マネージャー含む)程の出来立てホヤホヤのチーム。

だが相手チームのゲームキャプテンは「1年間頑張ってきたということが伝わった。合同チームだけれど、一つのチームだった」と心からの敬意を表した。

それが、全てだった。

 

↓試合後のインタビュー動画はこちらから↓

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