帝京:赤ジャージ、同志社:紺グレジャージ
The Side of 帝京大学
「おっけ、ハドル組もうハドル!」
前半17分、早々に4本目のトライを奪った帝京の面々は、円陣を組むべく仲間に声を掛けた。
「帝京こっから!」負けているチームのような言葉が続く。
「ナイス帝京!」「テンポあるよ!」「帝京気抜くな!」
圧倒的な言葉数の差は、前半25分で40点差をつけようとも全く手を抜かないことを示していた。
それもそのはず。
「まずは目の前の試合、80分間気を抜かずに戦い続ける、ということにフォーカスして戦った」と話したのは、この試合ハットトリックを決めたNo.8の奥井章仁選手。
「もう一回レベルアップしよう」
2年生ながらキャプテンのようにチームをリードする姿は、この日も健在だった。
体力的にも厳しい、後半の深い時間帯にFWがジャッカルを決めれば「フォワード頑張れ!」とフォワード2人の背中を叩いた、22番・松山選手。
「コネクト、横との繋がりをしっかり持つことが目標だった。(奥井選手)」
自分が誰をマークしている、誰をマークして欲しい、と喋れたことが良かった、と続けた。が、それ以上にプレー以外でのコネクトも、シーズン深まるごとに色濃くなるようにも感じる。
次戦はいよいよ、帝京大学として初めて立つ新国立の舞台。
「新国立は、ワセダが優勝した時に見学させてもらった。イメージついています。緊張は消えていきますから、心配せずにいます。(岩出監督)」
準決勝の相手は、京都産業大学。
1月2日14時40分に、決勝進出を懸けたキックオフを迎える。