桐蔭学園
「今年、選抜大会に関東大会と、様々な連勝記録を途絶えさせてしまった。
だから今日は自分たちが花園での連勝記録、歴史を繋ぐ番。56期の代で歴史を繋ごう」と試合前、中島潤一郎キャプテンは仲間に声を掛けた。
「今日はフォワードの試合だよ」
どれだけ、シンプルな部分で体を張れるか。
佐賀工業が組むモールに対し、自分たちが時間を割いて対策してきたことを出し切ることが出来るか。
「まずは相手のモールに付き合わないことを意識した。今日はフォワードが良く頑張ってくれた。」
だからノートライに抑えられた、と一息ついた中島キャプテン。
モールはOBの望月氏(現・東芝ブレイブルーパス東京 採用担当)から指導を受け、また花園直前にも帝京大学へ出稽古にも行っていた。
無失点で守り切り、自慢のバックスで得点を重ねれば、準決勝に駒を進めた桐蔭学園。
戦うは、関東大会優勝校の國學院栃木が相手だ。
「今年の早い段階からライバル意識はあった。身近な関東圏のチーム。」
ここで絶対に勝ち、関東大会の借りを返すという意味でしっかり気を引き締めて戦っていきたい、とキャプテンは話す。
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否が応でもつきまとう、3連覇の声。
周りからのプレッシャーもあるし、全く気にしていないわけではない、と素直に口にする。
それでも「まずは次に勝ってからの話。勝って優勝した後に3連覇だった、となると思う。このプレッシャーを味わえるのは自分たちだけ。それを跳ね返すくらいのメンタルで、謙虚にチャレンジャーとして、準決勝に挑みたい。(中島キャプテン)」
関東の雌雄を決する時がきた。
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