60分の物語
城西川越:青白ジャージ、川越東:紺ジャージ
点差以上に苦しんだ川越東。
それもそのはず。主力選手が複数名、怪我のため出場出来ていなかったのだ。
「チグハグでしたね」とは、望月監督。
1年次からレギュラーメンバーとして活躍し、花園出場経験を持つ土居泰介選手が今季キャプテンを務めるが、準々決勝ではコンディション整わずウォーターとしてチームを支えた。
「彼が走れば、チームも元気になると思う。」
川越東の今年の目標は、2度目の花園。昨季の主力メンバーが多く残った今年、戦力も充実している。
しかし花園の地では、2019年度出場の浦和高校を最後に、埼玉県勢は2年連続で年越しが叶っていない。
大きな課題を、県全体でどう乗り越えるか。
次戦の相手は、昨季の埼玉県王者・昌平高校。
ともに埼玉県のラグビーを引き上げるチームとの一戦が、準決勝で早くも訪れる。
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一方の、敗れた城西川越。
トライを決められる度、円陣の中では「大丈夫」と言葉が掛けられた。
「何でもない何でもない。落ち着け、風下だから大丈夫!」
先発15人は全て2年生。チームワークは抜群だった。
意地を見せたのは、後半も深い時間帯。
No.8木村賢虎選手が縦に抜けた所、オフロードで放った先にいたSH堀越敬太キャプテンがタッチ間際でトライを決める。
「キャプテンを中心に、自分たちで考えるラグビーをしている。先制点を決められ防戦一方な中、よく1本返したと思います。」
攻守に声を出し体を張った2番・安藤龍佑選手は、今日が怪我からの復帰戦。
13番・渡辺直人選手もまたキックにタックルにと、練習してきたことをしっかりと発揮した。
新人戦ベスト8からの1年が、スタートする。
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