【Most Impressive Moments】前半40分過ぎの選択と、サンゴリアスのハドル|NTTジャパンラグビーリーグワン2022|埼玉ワイルドナイツ×東京サンゴリアス

東京サンゴリアス

「カンジナイス、カンジナイス!いいコミュニケーション!」

「Good job、Good job!」

明るい雰囲気が、チームの好調さを物語る。

試合序盤から、東京サンゴリアスの声が大きく響いた。

ザ・サンゴリアスなトライは、前半17分。

ラインアウトをスティールすると中央でサム・ケレビ選手が縦に当たる。強い選手がDFの人数を集めた所で外に振れば、11番・中野将伍選手から下川甲嗣選手に繋いでトライ。

サントリーらしい、アグレッシブアタッキングラグビーなトライに胸が躍る。

「ハドルしよう」

トライの直後でも、まずは気持ちをひとつにすることを忘れない。

スポンサーリンク

前半の早い時間に14点のリードを奪った。

しかし20分を過ぎるとペナルティが嵩み、敵陣に入ることの出来ない時間帯が続く。

 

4点差まで迫られた前半30分、掛かった言葉は「サントリー、あと10分絶えるよ!」

ペナルティが重なった時にはまたしてもハドルを組み、最後に一言叫んだ。

「サントリープライドだぁ!」

後半も深い時間帯。なかなか得点が奪えず、苦しい時にもベテランの声は大きかった。

「もう一回DFから、ディシプリンもっていくよ!」

声の主は小澤直輝選手、33歳。最前線の仕事人である。

 

ペナルティゴールを選択されると、腕の表面・裏面に山ほど書かれた戦術を入念に確認しながら、田村煕選手はみなに声を掛けて回った。

後半はノースコア。

求めていた結果は得られなかった。

それでも試合後、真っ先にまた大きな円陣を作ると、方々で声を出し合う。

 

中村亮土キャプテンは、その円陣から少し離れると、一人腰に手を当て息をついた。

「最初の20分だけでなく80分通してコントロールできるようになっていきたい。一つひとつ強くなっていきたいと思う。」

 

シーズンの最後に笑うために。

この敗戦が、東京サンゴリアスを強くする。

フォトギャラリーはこちら

&rugbyを応援する

スポンサーリンク