試合展開
前半
Red Blossomsのキックオフで試合が始まると、まずはRedの攻撃が続く。
Blue Blossomsの前に出るディフェンスがRedの足を止めながら、しかしRedは確実に陣地を前に進めた。
前半10分、敵陣5mラインで相手ボールスクラムを組んだRedは、スクラムで押し勝ちペナルティを獲得する。
するとラインアウトではなく、再度のスクラムを選択したRed。今度はFKを獲得すると、No.8 宮下晃毅選手が素早くボールを持ち出しゴールラインに迫った。
何度かFWが近場を突いた後、9番・石田太陽選手から10番・大町佳生キャプテンの手に渡り、最後は大外に開いていた14番・御池蓮二選手へ。
前半13分、Redが先制のトライを奪う。(Red 5-0 Blue)
続くキックオフからBlueも敵陣深くまで攻め込んだが、Red9番・石田選手のジャッカルにあい陣地を戻される。
ハーフウェイ付近でBlueチームの攻撃が続く中、一瞬のチャンスを逃さずインターセプトに入ったのはRed12番・野中健吾選手だった。
一度はタッチを割るが、マイボールラインアウトからボールを展開し10番・大町キャプテンが裏にボールを蹴り込むと、走り込んだのはRed5番 ティポアイールーテル・ラリー選手。
超高校生級のプレーによる連続トライで、Redがリードを広げる。(前半20分 Red 12-0 Blue)
ペナルティーでプレーが止まった時には「盛り上げろ!気持ち落とすな!」と声を上げたRed5番 ラリー選手
ボールを持たずとも陣地を広げるBlueのディフェンスは、まるで埼玉ワイルドナイツのよう。
ディフェンスのBlueに、アタックのRed。
それはさながら、僅か数週間程前に行われた埼玉ワイルドナイツ対東京サンゴリアスの試合にも重なった。
前半28分、マイボールラインアウトからBlueのスペシャルプレーが飛び出す。
Blue2番・長島幸汰選手が投げ入れた先に走り込んだのは、No.8林慶音選手。そのままタッチライン際をおよそ20m駆け上がり、ゴールラインまであと7mと迫った。
スクラムでペナルティを取られた時には、レフリーのもとへ向かった林選手。花園でも「オフサイドはどうですか、スクラムこのままでいいですか、うちのチーム気になる所はありますか」とレフリーと密なコミュニケーションを図る姿が見受けられた。敗れた3回戦・京都成章戦、勝ち星を挙げた京都成章の反則数12に対し、大阪桐蔭の反則数は僅か半数の6。珍しい逆転現象が起こった要因の一つは、林選手のレフリーとのコミュニケーション力にあった
前半ラストプレーでトライを取り切ったのはBlue。
接点でバチバチと当たりフェーズを重ねると、右に一人残した状態でボールを受け取った13番・ステファン ヴァハフォラウ選手。
およそ30mを力強く走り込み、サポートに入っていた15番・上ノ坊駿介選手が更に10m陣地を進めオフロードパスで繋ぐと、アドバンテージを得る。
RedのDFがラックサイドに集まる姿を見るやいなや、逆サイドで1人、大外に構えていた14番・山村和也選手はSO大島泰真選手の名前を大声で呼んだ。
その声を受け止めた大島選手はラックから出てきたボールを大きく左サイドに蹴り上げると、山村選手が走り込みしっかりとキャッチ。そのままインゴールに飛び込めば、念願の5点を手にした。
前半を12-5、Redの7点リードで折り返した。