後半
後半も、思わず感嘆の声が漏れる展開が続く。
大島選手に代わってBlueのスタンドオフを務めたのは24番・吉本大悟選手。短いパントキックを蹴り上げれば、22番・奈須貴大選手、14番・山村選手、11番・中俊一朗選手と繋ぎ、一気に敵陣22m内に進入した。
逆サイドへ振れば、7番・大西一平選手、4番・奥平一磨呂選手、2番・長島幸汰選手とFW陣が細かく繋いでトライを取り切る。
後半3分、12-10とBlueが2点差まで詰め寄った。
後半7分、ペナルティーから3点を狙ったのはRed。10番・大町キャプテンがPGをしっかりと沈め、15-10とリードを広げる。
その僅か3分後、Blue25番・平翔太選手もPGを狙うが僅かに外れ、5点差は変わらず。
青き壁に少しずつギャップが生まれ始めた後半。
Red16番・シオネ ポルテレ選手が力強いボールキャリーを見せ、ハンドオフを加えながら50mを爆走した。
一度は自陣深くまで攻め込まれたBlueだったが、逆にセットプレーから攻撃を広げ、14番・山村選手の40mラン、22番・奈須選手のボールキャリーで一気に敵陣10mまで陣地を戻した。
しかしターンオーバーにあうとすかさずRedはエリア取りを選択。
Red15番・楢本幹志朗選手が自陣10m中央からキックを蹴れば、そのボールはタッチラインの僅か数十センチ内側でバウンドし、敵陣22㎜内でタッチの外に出た。
この試合初にして唯一の50:22を繰り出す。
自身初めてのフルバック挑戦となった楢本選手。埼玉WK・山沢拓也選手のFB像とも重なり、ゲームを面白くさせる一翼を担った
Redの攻撃の芽を摘む、Blue6番・薄田周希キャプテンの数々のタックル。
後半20分過ぎには薄田キャプテンによるルースボールへのアプローチから20番・中村豪選手、23番・最上太尊選手と繋がり、スクラムアウトしたボールからは25番・平翔太選手が体を当てた。
様々な選手が絡みながらBlueはフェーズを重ねたが、しかしトライを奪ったのはRed。
11番・小池陽翔選手が飛び出しインターセプトを決めると、そのまま70m超を独走しトライを決めた。
大町キャプテンのコンバージョンゴールも成功し、後半22分、22-10とリードを広げる。
このままRedがリードを守り切るかと思った後半30分、敵陣22mでのペナルティーからBlue11番・中選手がクイックスタートすると、17番・楳原大志選手、21番・高橋佑太朗選手とボールを運び、トライ。
24番・吉本選手のコンバージョンゴールも成功し、22-17。Blueが5点差まで迫った。
しかしその直後、キックオフから自陣深い位置でボールを回したBlueは右サイドでボールをこぼしてしまう。
すぐ反応したのは、Red15番・楢本選手。ゴールラインまで5mの位置まで進めると、すぐさま逆サイドに展開し、最後は14番・御池選手が大外で2つ目のトライを取り切った。
コンバージョンゴールを蹴り終えると、吹かれたノーサイドの笛。
Red 27- 17 BlueでRed Blossomsが勝利を収めた。