The side of NECグリーンロケッツ東葛
「NECグリーンロケッツ東葛に来て初勝利。すごく嬉しい。みんな練習頑張っているけど、結果が付いてこなかった。今日は良い結果、すごく嬉しいです。」
朗らかに答えたのは、この日ゲームキャプテンを務めたレメキロマノラヴァ選手。
80分間ピッチに立って得た勝ち点5は、格別だった。
レメキ選手にとっては、古巣との対決。勝手知ったる人たちも大勢いた。
「三重ホンダヒートには友達がたくさんいるので、みんなと試合してめっちゃ楽しかった。でもディビジョン1に残ることが一番大事。相手は全員、(レメキ選手の)強み・弱みが分かっているから全然スペースがなかった」と笑う。
今季はスタンドオフにも挑戦し、この試合はアウトサイドセンター。本職はウイングやフルバックだが、逆に今シーズンは「ウイング以外は全部やっている」というから面白い。
ほぼ毎週違うポジションをこなすことで、ラグビーの見え方も変わった。「10番は良い経験。外から見る景色と全然違う。良い機会にはなったけど、来年は10番なしでお願いします」と笑いながら隣に座るロバート・ テイラーHCに話し掛けたレメキ選手
試合開始15分で2トライを奪った後も、選手たちからは「ゼロゼロね!」と気を引き締める声が響いたグリーンロケッツ東葛陣。
早いテンポでボールを動かし、人数を余らせて外側で取り切るトライに、客席も沸いた。
「本当に多くのグリーンジャージを観客席に見ることが出来た。皆さんのお陰で私たちのパフォーマンスもより良くなりました」と話したのは、テイラーHC。
言葉通り、客席には残留を願う多くのファンが詰めかけた。
レメキ選手は、記者会見の最後、去り際に笑顔で言った。
「勝つと気持ちいいね!」
今季実践初勝利を願った多くのファンも、きっと同じ気持ちだろう。
翌週に控えし第2戦でも勝利をすれば、文句なしのディビジョン1残留が待っている。