共に捧げた祈り。「感謝」の1戦はエマージング ブロッサムズが勝利|ジャパンラグビーチャリティーマッチ2022 EMERGING BLOSSOMS vs TONGA SAMURAI XV

EMERGING BLOSSOMS

国歌斉唱の後、テビタ・タタフ選手のもとに寄って行ったのは田村優キャプテン。

トンガ出身であり、また試合当日のメンバー変更で急遽スターティングメンバーに名を連ねたタタフ選手に声を掛けた。

シピタウが披露されると、リザーブ含めた全員で一度大きな円陣を作ってから戦いに挑む。

ファーストトライは前半8分。田村キャプテンが縦に抜けトライを奪った。

しかしコンバージョンゴール用のキックティーが届けられないというハプニングも急造チームには付き物。ベンチから小山大輝選手が走り出したが、到着を待たずして田村キャプテンはドロップキックでコンバージョンゴールを決めた。

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いくつもの光る瞬間があった。

根塚洸雅選手が見せた、キックオフレシーブの瞬間を狙ったタックル。

プレーが止まった時に田村キャプテンが仲間にくまなく掛ける声、そして「ジャパン、ネクストワン、ネクストワン!」のモチベーション。

バックスリーのスペースをカバーリングする声に、立川理道選手のスモールトークにおけるコミュニケーション力。

フル出場だった辻選手は、自陣5mで相手がタップキックからクイックスタートをすると、すぐに絡んでボールを奪い返す強さを見せた。

吹っ飛ばされても吹っ飛ばされても何度もタックルに入りボールに絡んだのは小山大輝選手。

後半トライを決められた後、小山選手、竹山晃暉選手がクラウチングスタートで準備をし、メイン選手と3人チャージに飛び込んで2点を阻止した。

試合後は、両チーム50名でひとつの大きな円陣を作り、片膝をついて祈りを捧げた。

「トライを取られても引きずらずに、やってきたことを出せた。プランを遂行出来たと思う。(合宿地に)帰ってチームを加速させたい。チームを良くしたいとみんなが思ってやっているので、その思いを形に出来て嬉しいですし、過程の方が結果よりも嬉しいです。また来週試合出来ることが楽しみ。今日は楽しかったです。(田村キャプテン)」

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