7月16日(土)~18日(月・祝)に長野県菅平高原・サニアパークで開催されている、第9回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会。
大会1日目に行われた予選プールの模様をレポートする。
第1試合
桐蔭学園 26-5 石見智翠館
先制トライは桐蔭学園。ファーストスクラムから桐蔭学園11番・萩井耀司選手が抜けてトライ。
その後、自陣インゴール間際で石見智翠館がペナルティを奪い返すが、またもや桐蔭学園9番・森航希選手がトライ。
前半は一度も自陣にボールを運ばれることなく攻め抜いた桐蔭学園、更に2トライを重ね初戦を制した。
第2試合
早稲田実業 43-0 坂出第一
坂出第一は得意のモールでハーフウェイ付近からおよそ40m前進。あと少しでモールトライ、という場面でボールを展開すると、プレッシャーを掛けた早稲田実業。
こぼれた所を蹴り返した早実がそのままボールを獲得し、一気にトライを奪い勝利を収めた。
第3試合
昌平 17-21 熊本西
ペナルティでのクイックスタートから昌平15番・井崎克選手が先制のトライを奪うと、続けて3番・山内滉太選手が大きくゲインし、最後は1番・平岡勝凱ゲームキャプテンにオフロードパス。そのままボールを地面につけた。
10点を先制した昌平だったが、熊本西11番・大石竜空選手がおよそ50mを走り切る独走トライで3点差に追いつくと、試合はシーソーゲームに。
最後はコンバージョンゴール差で、熊本西が接戦を制した。
第4試合
山形中央 5-68 東福岡
東福岡のノーホイッスルトライで幕を開けると、その後も東福岡はメンバーを大きく入れ替えた前半・後半にそれぞれ5トライずつ奪う猛攻を見せる。ディフェンスで前進し、相手をインゴールまで押し下げるとボールがこぼれた所すかさず11番・石原幹士選手が飛び込んでトライを奪った。
特筆すべきは、後半の2トライ目。7番・永井大成選手が右のアウトサイドで裏へのグラバーキックを蹴り込むと、反応したのはまたしても石原選手。攻撃の幅の広さを見せた。
第5試合
秋田工業 7-36 大分東明
相手のミスを逃さない大分東明。
相手ボールが乱れた所、自陣で確保した11番・浦川直輝選手が大きくゲインすると、3番ナブラギ・エロニ選手に繋ぎトライ。今度は3番エロニ選手がインゴールまでボールを持ち込むと、自分でトライを決められたにも関わらず隣にいた6番・村上周太朗選手にパスを放りトライをお膳立て。
強さと優しさを兼ね備えた大分東明が、予選Eプール首位でカップトーナメントへの進出を決めた。
第6試合
勿来工業 0-35 岐阜工業
初出場の勿来工業。岐阜工業を相手にチャレンジするも、1トライが遠く。
長崎北陽台にも勝利した岐阜工業が、予選Jプール首位を決定付けた。
第7試合
東海大甲府 12-26 城東
初出場の東海大甲府は、5大会連続出場の城東を相手に2トライを奪うも、リードを奪うことは出来ず。
城東が予選Kプール2位でプレートトーナメント行きを決めた。
第8試合
松山聖陵 22-12 常翔学園
ゴール前でのペナルティで、タップキックから力強く押し込んだのは松山聖陵13番・井上魁選手。15人制では第3列を主戦場としていたが、今年から将来を見据えてフッカーにコンバートした日本代表候補だ。
接点で常翔を上回った松山聖陵が点差を広げ、ダメ押しのトライで常翔に勝利。予選Hプール1位で、目標とするベスト8入りに一歩近づいた。
第10試合
長崎北陽台 52-0 勿来工業
1回戦で惜しくも岐阜工業に敗れた長崎北陽台。悔しさを晴らすかのようにトライを重ね、計8トライを奪い快勝した。
第11試合
青森山田 0-50 東海大大阪仰星
青森山田5番フィリモネ・サイア選手がハーフウェー付近から大きく蹴り上げると、快足を活かして自らボールを拾い上げる。そのままトライか、と思われたがゴール目前でノックオン。残念ながら、トライならず。
一方ディフェンディングチャンピオンの東海大大阪仰星は、セブンズユースアカデミーメンバーである増山将選手のノールックパスを受け取った6番・松沼寛治キャプテンが力強くゲインしトライ。計8トライを奪い、予選Gプール1位でカップトーナメント進出を決めた。
第12試合
東福岡 36-0 東海大静岡翔洋
試合の入りは、東海大静岡翔洋がボールを持って敵陣で攻撃を仕掛ける場面が続く。
しかし、決定機を生ませない東福岡。ディフェンスで粘ると、6番・上嶋友也選手がハーフウェー付近でターンオーバー。そのままファーストトライを決めた。
後半にもノーホイッスルトライなどで4トライを重ねた東福岡がプール戦2勝目。予選Pプール1位通過を果たした。