東福岡、『破』ったベスト4の壁。恩返しの決勝戦へ「最高傑作を見せたい」|第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会

決勝戦への課題は明確だ。

藤田監督から与えられた「リザーブがリザーブになっている」という言葉。

サッカーでいう、スーパーサブ。最後の10分・15分で新鮮な空気を注入するためには、フィニッシャーがパワーを持って出て来てほしい。

「1月6日の最後の練習では、その意識の差を埋められるように、スーパーサブの気持ちが上がるような声掛けをしていきたいと思っています。」

そう話すは、主将としての責任を最後まで果たす大川キャプテン。

「この5年間、ずっと1月5日は悪夢の1日だった。こんなに1月5日が大変な日だとは、想像していませんでした。でもこの5年間があったからこそ、自分たちの今があると思うんです。

先輩方、そして今年の部員143人の代表として。決勝戦のスターティングメンバーに選ばれた15人は、名に恥じないプレーを体現する必要があります。」

優勝旗・飛球の旗を6年ぶりに福岡へ持ち帰るため。

決勝戦では、ディフェンスで勝ち切りたい。

「1年間頑張ってきたディフェンス。素晴らしいランナーがいる報徳学園さんを無失点に抑えることは難しいと思いますが、僕たちがどこまでディフェンスできるかが大事になる。(大川キャプテン)」

春の選抜大会・決勝で戦うはずだった相手と、花園で迎える決勝戦。

「こんなストーリーはないよ。すごいな、お前たち。」

改めて、藤田監督も感心する。


高校生活初めて喜びで迎えた誕生日。準決勝でバースデートライを決めたFB石原選手は「ベスト4は越えた。でもここがゴールではない」と気を引き締める。「もう一つ先を掴み取るために東福岡に入学しました。緊張する選手もいると思うが、そこは僕が、伸び伸びと楽しくラグビーできるような声掛けをしていきたい。」

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「報徳学園さんという存在があったから、ここまで成長できた。決勝戦で戦えること、嬉しく思います。(大川キャプテン)」

「ここまで来たら、勝つしかない。(藤井バイスキャプテン)」

「結果で恩返ししたい。しないといけないし、藤田先生に美味しいお酒を飲ませたい。(石原バイスキャプテン)」

「優勝して、先生方や去年の先輩たちに恩返しがしたい。(馬田琳平選手)」

「朝早くからお弁当を作ってくれたお母さん、2年生の頃から使ってくれていた藤田先生に恩返しをしたい。(西選手)」

「1月7日に勝った先輩方を見てヒガシに入った。自分がそこに立てる嬉しさと、30人に選ばれた責任をもってラグビーを楽しみたい。(上嶋選手)」

「家族や寮母さんをはじめ、支えてくれた人たちへの一番良い恩返しは、優勝。(舛尾選手)」

グリーンのジャージを着て戦う、最後の60分間。

「最後があるからこそ、節目があるからこそ、向かうべき道もはっきりするし、チームとしてのまとまりも出てくる。最後があるから生まれる成長。決勝戦では、最高傑作を見せたいです。(大川キャプテン)」

Team虎拓郎、感謝の気持ちを伝えるための60分間に挑む。

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