「本物の日本一」へ。報徳学園、ストーリーの最終章へ挑む|第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会

一筋縄ではいかなかった、1月7日までの道のり。

「県大会決勝でも苦しい勝ち方をして、世間の『伸び悩んでいる』という評価を目にしてしまうようになった。悩んだ時期もあった」とSH村田選手は苦しかった胸の内を語る。

だが、自分たちの力が発揮できなかった試合にこそ、学ぶことのできる報徳学園。

「自分たちの目標を再確認したんです。3冠の前に『冬の花園を獲る』ことが僕たちの目標なんだ、って。(村田選手)」

そのためにも、3年生たちだけのミーティングを開催し、最上級生38人全員の気持ちを合わせた。

西條裕朗監督は言う。

「3年生38人、入部当初から誰ひとりとして辞めていないんです。誰も欠けていない。それがこの子たちの魅力ではないかな、と思います。」

大人が知らない子どもの世界。その子どもの世界が素晴らしいのだと思う、と続けた。

マインドが多くを占める、ラグビーという競技特性。

決勝を目前に控えても「僕自身は興奮もしていないし、いつも通り。しっかりとラグビーを楽しんで、持ち味であるパスとテンポでチームを勢いづけたい」と話した、SH村田選手。

「ヒガシには、吹田RSで一緒だった(高本)とわも(藤原)虎も(藤井)達哉もいる。福岡県の選手たちとは、中学生の頃から対戦してきたライバル。高校最後の試合には持って来いの相手です。」


「花園でも試合を重ねていけば全国で勝てる力はあると思っていた。(村田選手)」

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植浦キャプテンは言う。

選抜大会がああいう形になって、僕たちも悔しくて。このチームは、そこから始まりました。」

まだ、決勝戦はしていない。

本物の日本一になりたい。

勝ちたい。

悔いのない60分にしたい。

そして何より「最高に楽しみたい。キャプテンとして、プレーしたい。」

史上初めて、優勝旗・飛球の旗を兵庫県に持ち帰るために。

Team植浦、ストーリーの集大成を完結させる60分が始まる。

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