昌平、熊谷工業を下し勝負のベスト4入り|第71回関東高等学校ラグビーフットボール大会 埼玉県予選・準々決勝

試合概要

令和5年度 第71回関東高等学校ラグビーフットボール大会 埼玉県予選

【準々決勝】
埼玉県立熊谷工業高等学校×昌平高等学校

【日時】
2023年4月29日(土)14:30キックオフ

【場所】
伊奈学園グラウンド

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試合結果

熊谷工業:青ジャージ、昌平:緑ジャージ
熊谷工業 7 – 33 昌平

前年度の埼玉チャンピオンが、全体像を表した。

2回戦までは様々なオプションを試しながら、選手層の底上げを図った昌平。この日は、ほぼフルメンバーで挑んだ。

前半風上に立つと、課題だった試合の入りで先制の連続トライを手にする。

No.8増田翼選手が押し込みトライを決めれば、キックチャージから14番・山口廉太選手がトライ。

その後も強みのスクラムから攻撃を続ければ、10番・小林利人選手がラインブレイクしそのままトライを奪った。

体を当てれば勝てる。自信を持った昌平が、21点のリードで前半を折り返す。


タックルを受けても倒れない、13番・堀江凛選手

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後半最初のトライも昌平が得ると、リードは28点に広がった。

一方、一矢報いたい熊谷工業。敵陣深くで5分ほど粘ると、最後は14番が駆け抜けトライを決めた。

7点を返す。

もちろん、昌平も負けられない。敵陣深くでのラインアウト前には、バックスから「ハジメ、とってこい!」と声が掛かる。ハジメ、こと橋本基選手を中心とするFWがしっかりと5mラインアウトをモールで押し込むと、最後に1トライを追加しームセット。

7-33で昌平が関東大会出場権を手にした。

強い選手が、強いプレーで前に出る強さを見せる一方で、ミスがかさんだことも確かではある。

「やっていることは間違いない。だからこそ精度を高めたい」と話したのは昌平・後藤慶悟監督。

パスミス、キックミス、危険なエリアでは絶対にやってはいけないプレー。一つひとつの確実性を上げることで、より引き締まった昌平ラグビーへと進化をしていきたい。

「あとはもう一段階、ブレイクダウンの精度を上げたいと思います。ボールの上をしっかりと越えて、プロテクトする。そういう基本的なことを徹底していきます。」

新人戦では苦しめられた慶應志木。その借りを返す準決勝へと、駒を進めた。

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熊谷工業・橋本大介監督は「風下だった前半の戦いがマズすぎた」と辛口評価。「前で仕留め切る、というイメージを持って練習してきたはずなのに、どこか前半は構えていたように思います。ネジを巻かれた後半は、接点でバチバチにディフェンスへ行くイメージを持てたのかな、と。」

苦しかった試合の中でも橋本監督が称えたのは、佐藤陽翔キャプテンの素晴らしいキャプテンシー。

仲間に言葉を掛けるときは、必ず笑顔。そして最初に自分たちができていることを話した後、改善したいポイントを端的に伝える姿は、17・8歳の青年とは思えないものだった。

「(佐藤)陽翔がグイグイ引っ張ってくれる。心の面に加え、一番ラグビーを理解しているのがキャプテンです。」

信頼は抜群だった。

「今年は2年生が大半を占めるチーム。大きな経験をまた一つ積めたので、次の国体予選でも頑張りたいなと思います。(橋本監督)」

前に出て仕留める、それを実践できたことを大きな収穫として、熊谷工業は次のステップへと歩み出す。

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